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※虐待側も酷い目に遭います ※しかもゆっくりに対する虐待描写は薄め ※「SAW」って小説のパロ ※前置きが長いですがゆっくりしていってね ジゆソウ 作者:古緑 目が醒めたとき俺はコンクリ張りの薄暗い殺風景な部屋にいた 体を起こして周りを見渡すと本当に何も無い部屋だ 部屋に置かれたモノは小さな木の箱が一つ、それだけ あとは離れた所にドアと…壁の下の方に大きな穴が空いている それに後ろの壁にデジタル掲示板のようなものがある 窓も無く、それだけが特徴の部屋だ もちろん俺の住んでいた部屋はこんな牢獄のような部屋じゃない 何故俺はこんなこんな所に? 俺は昨日どこで寝た? 働かない頭で懸命に記憶を辿っていると脚の先でジャラッと音が鳴った 薄暗くて良く見えなかったが脚の先に何か付いてる 鉄の輪だ 輪は右足首にガッチリと食い込んでいる 輪には鎖が付いており 呆然と鎖の先を目で追っていくと壁のパイプに錠で留められていた 「うおおぉおぉぉおぉぉぉぉ!!?」 まさかとは思っていたが これは「ジグソウ」の仕業か!? ちょっと前にアメリカ全土を恐怖に落し入れた連続殺人犯 事前に被害者を丹念に調査した後に拉致・監禁し 『ゲーム』と表して命懸けの無茶な試練を被害者に課す それに勝てば生き残り、負ければ… まさか日本にも来ていたと言うのか!? もしそうだとしたら俺はこれから恐怖の試練を? 何とかこの鎖を外す道具は無いかと体中のポケットを探ると ジャケットのポケットからカセットテープが出てきた ジグソウとそっくりな手口だ 『ゲーム』を始める前にカセットテープ等を通してルールを伝える 恐れていた事が現実のモノとなってしまった 駄目だ…怖くて再生ボタンなんて押せるワケが無い それからどのぐらい時間が経ったのか 数十分かも知れないし数時間経ったのかも分からない どうやらここは見捨てられた廃ビルのようで 人の気配はおろか車の音も聞こえない ここままだと俺は数年後に醜いミイラとなって発見される事になりかねない やるしかない…俺は次第に覚悟を決めていった テープを再生しよう 『ーおはよう○○ 私はジグソウの意思を継ぐ者…ジゆソウだ 今日はゲームをしよう』 まだ若そうな男…俺とそう変わらなそうな歳の声だ 日本語で話している 『お前は月に何度もペットショップで 質の悪く安いゆっくりを買っては自宅で嬲り殺している お前のゆっくりに対する強い憎しみは消える事が無い 今日はお前の命がその憎しみを超えられるか試してやろう 憎しみが死ぬか?お前が生きるか? ルールは簡単だ そちらにゆっくりを順番に4匹送る 制限時間内に全て殺したらゲームオーバー 制限時間の終わりとともに部屋ごとお前は爆破される事になる ゲームが終わるまで一匹でも生かしておく事が出来たら 足輪の錠と扉の鍵を遠隔操作で外し、爆弾を止めよう …あぁ、忘れる所だった お前がゆっくりを拘束したり 暴力を振るったり ゆっくりの口を利けなくさせたら『殺した』と見なす 私は常にお前を見ている ルールはそれだけだ では、ゲームスタート』 ジグソウではない どうやらジグソウに憧れるだけの模倣犯のようだ この手の犯罪者は今までにも何人か現れた このジゆソウを名乗る変態野郎は事前に俺の事を調べたのか 俺が自宅でゆっくりの命を弄んで楽しむ事を知っていた 過激な動物愛護団体の一員かと思ったがそれも違うようで ゆっくりを殺して喜ぶ俺の元へゆっくりを送るのだそうだ 『爆発』と聞いてまさかと思い 箱の中身を覗いたところタイマー付きの爆弾らしきモノがあった 堅い木の箱に固定されて外せないようになっている 実物を見ると少し怯んだが大した事は無い ハッ お粗末なゲームだ ゆっくりを4匹殺したら部屋ごと吹っ飛ばすだと? 制限時間まで我慢したら足輪が解除されるだと? そんなの簡単だ!笑わせやがる ここで制限時間一杯まで黙ってじっとしてりゃそれで終わり! 簡単だ!なんてぬるゲーだ! 見てろ、何が目的だか知らねえが こっから出たらその足で警察に通報しに行ってやる ブタ箱にぶち込まれて酷え目に遭うのはお前だ どうやら『ゲーム』は始まったようだ 既に爆弾のタイマーが作動し始めた 今タイマーは59:20を表示している 制限時間は一時間だ 薄暗くて天井の様子はよく分からないが あの口ぶりからカメラかなにか仕込んで俺を見てるのだろう でかい穴から何かが出てくる 男の言ってた通りゆっくりが出て来るんだろうな ノロノロしやがって…出てきたな あのフォルムはー 「みゃみゃ~!どきょにゃの~?ゆゆっ?ゆっきゅちちていっちぇね! りぇーみゅはりぇーみゅだよ!ゆっきゅちりきゃいしちゃら ばきゃなにんげんはあまあまを」 もう一匹殺してしまった 何がぬるゲーだ? こんなの反則だ 俺はこいつ等ゲス赤ゆっくりが反吐が出るぐらい嫌いなんだ こいつ等の人を舐めつつも媚びきった喋り方を聞くと我を失う 多少ゲスでも成体ゆっくりや子ゆっくりならなんとか我慢出来る だがこいつ等だけはー ーいや、こいつ等だけじゃない 俺が我慢出来そうにないのはこいつ等だけじゃない 俺はこのゲームを甘く見過ぎていたようだ 「憎しみを超える」ね…思っていたより簡単じゃないな 飛び散った餡子を眺めながらそんな事を考えていると 後ろの方で小さな電子音が鳴るのが聴こえた 後ろのデジタル掲示板に『1』と表示されている あと3匹殺すとこの部屋は爆破される運命になるってワケか ここからは決して怒りに自分を任せてはならない …どうやら次のゆっくりが来るようだ ノロノロしやがって…出てきたな あのフォルムはー 「ゆっへっへ…おいくそじじい!よろしくたのむんだぜぇ?」 全力で振り下ろす右腕をギリギリで止める事に成功した 今度はゲスまりさか…かなりでかいサイズだ 俺はこの類いのゲスまりさをショップで買って家に持ち帰ったら 水を含ませたタワシで『無くなるまで』延々と擦り続けるのが大好きだった 振り上げた手に驚いて固まってたこのゲスまりさだが 俺が危害を加えないと分かるとニヤニヤしながら近づいてきた 「ゆ…ゆへへ…!おどかしやがるのぜ…! あのじじいのいったとおりなんだぜ! まりささまにはんこうできないのはわかってるんだぜ? きょうはゆっくりたのしんでやるのぜ!」 最悪の展開だ ゲスまりさはジゆソウにある程度の事情は聞いてるようで 自分が人間に敵わない事は理解しているようだが 構わず攻撃を仕掛けてきた 人間に恨みがあるのか座ってる俺の肩あたりに 鬱憤を晴らすように体当たりを続けてる デカイだけあってちょっと痛い こめかみに浮かんだ血管がドクドク波打つのが分かる 「ゆひょおぉおぉおぉ!!さいこうなんだぜ! おらおらどうしたくそじじい!まりささまのつよさをおもいしるんだぜ!」 ヤバい今にも手が出そうだ…! そうだ!こいつを言いくるめて静かにさせとけばいいんだ! それならルールにも反してない! 「…オイまりさ…!お前がここでこのままゆっくりしてたら 俺が後であまあまを山ほどくれてやる…! それだけじゃない…!最高の美ゆっくりや最高の」 「だまるんだぜ!くちのききかたがなってないじじいだぜ! 『まりささま』ってよぶんだぜ!?このッ!このッ!」 早くブチ殺したい 噛み締めた奥歯が砕けそうだ このクソまりさが…制限時間が終わり次第連れ出して じっくりと!…楽しんでやるぞ…!! 顔を真っ赤にして耐えていると ふとシャツに何かお湯のようなものがかかるのを感じた 「ゆっへへへへ! まりささまのしーしーできたないじじいをきれいにしてやるのぜ! どげざしてじょうずに『おねがい』できたら まりささまのうんうんをたべさせてやるんだぜ?」 『2』と表示されたデジタル掲示板の下で 俺は頭を抱えていた あの後まりさは歯を全て砕いた後 リンゴの皮を剥くように皮を剥いてやった 横でピクピクしてる黒いのが『それ』だ…一応まだ生きてる 非常に気持ちが良かったがそれどころではない もう後が無い! あと2匹殺したらこの部屋は爆破され俺の人生は終わりだ! タイマーはまだ42:44を示している いっそのこと手を潰すか?でも道具も無しにどうやって!? 無理だ!そうだ! ズボンを脱いで顔に巻いて目を隠し耳も塞ごう! ゆっくりの顔を見ず声も聞かなければ怒る事も無い! ズボンを脱ぎさぁ顔に巻き付けようとしたその時 穴からゆっくりが出て来るのが見えた 後になって思ったがこの時出てくるゆっくりを見なければ良かったのだ ノロノロしやがって…出てきたな あのフォルムはー 「ゆ”っ!じじいがごはんをくれるにんげんだね! はやくもってきてね!おちびちゃんがおなかをすかせてるんだよ!」 「とっととよこちぇ!じじぃ!」 でいぶだ 今までの奴等とは格が違う サイズもさっきのまりさよりも一回り大きい しかもゲス赤ゆっくり付きのハッピーセットと来たモンだ 俺にとっては最悪の相手 目の前が真っ白に…否、真っ赤になったものの耐えられたのは 巻き付けたズボンのおかげか学習によるものか それにしてもなんてデカイ声だ ズボンの上から耳を手で押さえ付けても全然効果がない 「はやくもってきてね!れいむはしんぐるまざーなんだよ!? かわいそうだとおもわないの!? もってこないの!?ばかなの?しぬの!? 「ゆ”え”ぇ”えぇぇんおながちゅいだよぉおぉぉ! くちょじじい!はやきゅなんとかちてね!」 散々甘やかされた個体のようで 人間をエサ係としか認識していない いい加減無駄だと悟り顔からスボンを剥ぎ取った 本当に醜いゆっくりだ こんな奴等がいるから…!! 俺がコイツ等を憎むようになったのは このでいぶのようにゆっくりの中で最低の個体が存在するせいだ 俺はかつてゆっくりれいむを溺愛するぐらい ゆっくりの事が好きな人間だった 毎日自分で調理した栄養のある食事と 朝早くのれいむとの散歩 今でもれいむが頬を寄せて来る夢を見る事がある ある日れいむは死んだ 母が夕方のれいむの散歩中うっかり近所のオバさんと 話し込んでる間れいむから目を離し、 その間に母から少し離れたれいむは 中学校の通学路で 悪ガキ共に石蹴りの石代わりのように蹴り殺されたのだ 何故そんな事を悪ガキ共がしたのか? 単純な悪意から小動物を虐め殺した…それだけじゃない 今じゃ俺の住むような田舎じゃゆっくりなんて害虫扱い ゆっくりを飼うヤツはほとんどいない どうしてそうなったのかというと このでいぶのようなゲス共が好き放題暴れたからだ ゲスゆっくりは大抵 群れの中でハブられて居場所を無くした負け犬共で 人の住む所まで降りてきては ゴミ漁り、人の家に侵入、おうち宣言、 路上での交尾、騒音公害、交通妨害、甘味要求、 散々好き放題やってくれるワケだ これは碌な躾も受けず捨てられた元飼いゆっくりも同じ だんだんとゆっくりはゴミ屑だと多くの人に認識され始めた その御陰で迷惑を被ったのが 俺のれいむや自然の中でひっそりと暮らすような 人に迷惑をかけない個体だ 知らなかった事とは言え 悪ガキ共は俺のれいむをゲスゆっくりを駆除するつもりで殺しやがったんだ 奴等は勿論の事だがゲスゆっくり共も許す事は出来ない 間接的にとは言えれいむを殺したのはこいつ等ゲスゆっくり共だからだ それからだ ペットショップの片隅にあるエサ用のゆっくりの中から 特にゲスな個体を見定めて 恨みを擦り減らすように嬲り殺し始めたのは ゆっくりを殺す事を正当化するつもりは無い ストレス解消に、全く自分勝手な虐殺をしてる事は認める だがゲスゆっくりが俺に向かってそんな口を利く事は許さない でいぶごときが『れいむと同じ顔をして』そんな口を俺に利く事は許さない 「きゃわいいれーみゅはおなきゃすいてるんだよぉぉ!?」 「…うるせえ」 「おぢびちゃんがおながすいたっていってるでしょおぉおおぉぉ!? にんげんはごはんもってくるしかのうがないんだからさっさとしてね! りかいできないの?ばかなの?」 「うるせぇってんだよ!!」 デジタル掲示板が『3』を表示した 「おがぁぢぁぁぁぁああぁん!?」 「だじずるのぉおぉぉおおおぉ!!? ぐぞじじい!!でいぶがはんごろじにじでやるぅうぅうぅ!!」 「クズ共が!!よくも俺のれいむを殺しやがったな!! れいむと同じ苦しみを味あわせてからブッ殺してやる!!」 それから後の事は 泣き叫ぶ赤ゆを叩き潰してやった事までしか覚えていない 我に返った俺は 『4』を示す掲示板の下でガタガタ震えていた タイマーは既に残り十分を切り09:33を表示している もうおしまいだ! 残り十分足らずで俺はこの部屋ごと爆破される! 俺は自分のやった事を後悔していた こうなったら自力で爆弾を止めなければならない だがどうやって?俺には着ている服ぐらいしか道具が無い! どうする!? 「…ゆ…ぐぞじじい…はゆっぐり… ね…」 「がわいぞう…なでいぶに…だんでごどずるのぉ…?」 死に損ないのゲスまりさとでいぶが何やらほざいている こいつらの雑音のせいで考える事に集中出来ない デカイ図体して泣き喚きやがって 今からでもその口を利けないように…! デカイ図体? そうだ…! どうせなにも出来ないのなら賭けるしか無い こいつらを使った賭けだ 「ゆ”っ…!ざわるな…!」 「ぼぉやべるんだぜぇ…」 「…かなり痛いだろうがゆっくりしてろよ」 次の日、廃ビルから少し離れた路上で 痩せた青年が逮捕された 偶然男を拉致する現場を目撃した男性が 車のナンバーを記憶していた事によって 素早く事件が解決されたのはまさに男の幸運だった 痩せた青年は男の行きつけのペットショップ従業員で どういうワケか事件の動機を話す事は無かった 爆弾はネットで調べて作り上げたものだと言う 爆音を聴いたとの報告を受け警察が救出に向かい 男はビルから救助された 素人の犯行と言う事もあったのだろうか 犯人の作った爆弾は部屋を吹っ飛ばすような威力は無く、 更に男は部屋の端に体を縮め 二つの饅頭の塊を伸ばして盾にする事で爆風を防ぎ 頭を壁に打つけて針を縫う程の怪我こそしたものの 奇跡的に他は軽傷で運び出された 「ジグソウ」のゲームに勝利し生還を果たした者は 不思議と「ジグソウ」に感謝するようになる事があるそうだが この男は「ジゆソウ」に感謝するようになった ジゆソウが調子に乗ったゲスゆっくりを嬲り殺す事の 快楽を再認識させてくれたからだ 男はこれからまた一層ゲスゆっくりを殺し続けるだろう 担架に乗せられた憎しみと共に生き残った男は 気を失っているにも関わらずその頬を醜く釣り上げていた ー完ー
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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前作 ゆっくりいじめ系159 ゆっくり飾り Part.1 ※このSSには俺設定があります。別の書き手の設定が使われています。 「ほいほい」とはゆっくりを捕まえる為に掘られた落とし穴のことです。 穴が完成してから一週間がたった。 3mの深さがあった穴も、すでに3分の1が埋まっていた。 死んだゆっくりは完全に踏み潰され、堆積し、穴の底に溜まっていくからである。 中では今でも殺し合いが続いている。 異端ゆっくりに釣られたゆっくりが、次々と穴に落ちるからだ。 その度に穴の中にいたゆっくり達は、傷ついた身体にムチうって「新人」に襲い掛かった。 子供は真っ先に踏みつぶされ、親は噛みつかれ、吹き飛ばされた。 「どおしてええ なんででいぶのごどもをつぶすのおお 」 「きずついたまりさもかわぶっっ!!!!」(←潰された) 「ちーーーーんぽ!!ちーーーーんぽ!!!」 「うるさいよ!おまえたちがいるとゆっくりできないよ!さっさとしね!しね!」 「ちーーんぽしねえ!」 「ゆっくりするにはころすしかないんだよ!わかってるよおお!」 「ゆっくりできないやつらならしねええ!」 「よくもれいむのごどもをををを!!!!」 「なんでこんなことするのおおお!!」 最初は攻撃されるがままの「新人」たちも、家族を殺された憎しみ、理不尽な扱いに対する怒り、 そして生命の危機から反撃を開始した。 こうして殺し合いは続く。 その間にも新たな新人達が落ちてくるが、そういった新人達も否応無しに殺し合いに巻き込まれていった。 「みんななにしてるの?ここはくらくてせまいから、はやくここからだしべっっ!!」 状況判断が遅いゆっくり程、さっさと殺されていった。 1日目に落ちたゆっくりは2日目に全滅し、 2日目に落ちたゆっくりは3日目に全滅し、 3日目に落ちたゆっくりは4日目に全滅し、 . . . こうして激しい世代交代が繰り返されていた。 穴の中では 「最後の一人だけがゆっくりできる」 というただ一つのメッセージだけが受け継がれていた。 そんな日々がクリを繰り返すある夜のこと、 ゆっくり達を思わぬ敵が襲っていた。 「ゆ”っ!かゆいよ!」「からだがむずむずする」 それは虫だった。 通常、虫はゆっくり達の恰好の餌となる。 しかし、傷ついて中の餡子が剥き出しになったゆっくりにとって、虫ほど怖い存在はない。 身体が食べ物そのものであるゆっくり達は、野外で暮らす限り、 傷が塞がって餡子が外に出なくなるまでずーと虫につけ狙われるからだ。 だから、完治するまで傷口に葉っぱを貼り付けて、餡子が漏れないようにするゆっくりも多い。 少しでも眠れば、どこからともなく蟻や小さな虫達が忍び寄ってくる。 雨のせいで、穴に堆積した餡子が地面に染み出し、土中の生物を呼び寄せてしまった。 落とし穴の壁に貼り付けた木の板と、セメントの間から虫が這い出してきているのだ。 今まで、ゆっくり達には夜中に数時間程休める時間があった。 夜になれば新しく落ちるゆっくりがいない上に、 穴の中のゆっくりの数がある程度減り、 互いにある程度の距離が出来るからだ。 おまけに、夜中の3時ぐらいになれば、どんなに体力のあるゆっくりも 完全に体力を使い果たし、動けなくなることもその理由の一つだった。 しかし、死んだゆっくりの数が増え、穴に餡子が溜まり始めたことで 虫が集り始め、今度こそ少しもゆっくり出来なくなっていた。 身体に虫が侵入したあるゆっくりは、身体から追い出そうと暴れだし、 傷口に蟻が集りだしたもう一つのゆっくりは、それを潰そうと飛び跳ね始めた。 それに反応したゆっくり達は、それを攻撃と勘違いしてパニックに陥った。 「がゆ”い”よ”お”!!」「つかれてるんだからゆっくりさせてよお!!」「ねむいからしずかにしてね!!!」 「ぶつからないで!あんこがあ!!まりさのあんこがああでちゃううう!!!!」 真夜中のことなので、姿も見えず、互いにぶつかったりぶつかられた、踏みつけられたりの状況が続いた。 結局、早朝になり、虫が侵入して暴れまわるゆっくりが潰されるまでそれは続いた。 この騒ぎで、昨日までに生き残ったゆっくりの内、2匹が失餡子多量で息絶えた。 無論、他のゆっくりたちも睡眠不足と戦闘でボロボロである。 野生のゆっくり達を誘き寄せる異端ゆっくり達も。 最初は怖がったり文句を言っていたが、日数が経つにつれ慣れてきたようで、 野生のゆっくり達が自分めがけてつっこんで穴に落ちていく様子を楽しむ余裕もでてきた。 「ゆっくりできないゆっくりはしねええええええええ」 「しねええええええええええええええ」 必死の形相で襲い掛かってくる野生のゆっくりを見ては、 「ゆっくりできないゆっくりはしねだって、おおこわいこわい。 ゆっくりしてないのはそっちでしょ?ばかなの?」 ニヤニヤして馬鹿にしていた。 もちろん、一度、透明の箱に入れられ、穴の上に吊るされると夕方まで一日中放置される為、 太陽の下、飲まず喰わずで過ごさなければいけなかった。 死臭を出す為と、呼吸の為に穴がいくつも空けてあるが、 夕方になって箱から出したときは、いつも生きも絶え絶えの状態になっていた。 ホイホイにも大量の餡子が溜まり、そろそろ底までの距離が2mぐらいになっていた。 そんなある日、畑仕事をしているとドス魔理沙がやってきた。 ドスといっても2mぐらいで、ドスの中では小さいほうだ。 ドス魔理沙というのは、長い間ゆっくりし、知識と経験を蓄えたゆっくりのことで、力も人間よりある。 ただ、基本的には単なるデカイゆっくりで、ドススパークとかゆっくり光線なんてものは出せないし、 信頼の証として他のゆっくりから飾りを受け取ることもない。 おそらく、近くの里の長だろう。ホイホイに落ちて出て来れないゆっくりの数が多いから、直々に 探しに来たのだろう。 「ゆっくりできないゆっくりがいるよ!」 「ゆっ!かざりのないゆっくりはしねえ」 周囲の小さいゆっくり達も、ドスに続いて侮蔑と怒りの声を異端ゆっくりに投げかける。 だが、ホイホイのせいで近づけないので、代わりに石を投げているようだ。 「ゆっくりできないゆっくりが、ドスのなかまをゆっくりできなくしたんだよ」 「ゆっくりできないゆっくりはしね」「ゆっくりごろし!」 後ろからこっそり近づくと、 「おりゃああああああああああ」 背中を押し付け、体全体でドスをホイホイに突き落とした。 「ぶべっっ!」 ドスには体全体にタップリつまった餡子と、それを包み込む厚い皮がある。 それ故に重量があり、他の小さなゆっくりのように高く飛び跳ねることが出来ない。 これだけの重量では、飛び上がることも、人の手で引き上げることも無理だな。 「じっじいいい!!ゆっくりひきあげろおおおおお!」 「ゆっくりできないじじいはしねえええ!!」 そうだ。たしかコイツら、餡子そのものが胃みたいなものなんだよな。なら・・・ 穴の周りにいた、五月蝿いゆっくり達を蹴り落としていく。 「ゆぎゃっ!」「とかいはのすることじゃないわああ!!」 「いたいよーわかないよー!」 その後、俺は家の脇に立てかけてあったシャベルを持ち出すと、 ホイホイに落ちたドスまりさの帽子を取り上げ、頭頂部をくりぬき始めた。 「ゆ”ゆ”っ、じじい”い”い”い”や”め”ろ”お”お”お”お”!じね”え”え”え”え” い”だい”い”だい”い”だい”い”い”い”い”い”い”い”い”い”!!!!」 ぽっかりと開いた穴から、ドスの中身の餡子が良く見える。 これで準備完了。 落ちたゆっくり達は、最初は飛び跳ねて抗議し、餡子に刺激を与えてドスを苦しませる。 だが、次第に飛び跳ねる高さが低くなってくる。 徐々に底面から吸収されているからだ。 「ゆっ?へんだよ?あしがうごかないよ」 「うごけないよ~!わからないよ~」「ありすは」 やっと自分達が喰われてることに気づいたか。 「だじでえええええええ!じにだぐないいいいいい」 「」 「うごげなけよおお!!とめられないよ!お”に”い”ざん”、みんなをゆっぐり”だしてあげてねぇぇぇぇ!!」 こんなときだけ「おにいさん」呼ばわりかよ。 「どすのばがああああ」「しょくゆっぐりき~」 「わがらないよ~わがらないよ~」「どがいはなのにいい!!」 結局、夜になるまで恨めしい声は続いた。ドスは自分の大切な仲間を強制的に食べされられることになった。 それからというもの、異端ゆっくりを攻撃する為に突進してホイホイに落ちていったゆっくり達は、 否応無しに、ドスの餌に変わっていった。 「そらそら!ドスの餡子を平らげないと喰われちまうぞ!」 「ぐぐっぐゆゆゆゆ・・・もうだべられないよおおおおお・・」「おがあしゃんうごげないよお!だずげでよおお!!」 ある親れいむは、限界までドスの餡子を食べ続け、ついに動けなくなったところを、 ゆっくりとドスの餡子に吸収されていった。 体の小さい子ゆっくりは、親の目の前でドスの餡子に飲まれていった。 吸収されるゆっくり達は、口々にドスに対して恨み言を言いながら一部になっていった。 ドスは、そんな自分に対する恨みや憎しみがたっぷりつまった餡子を毎日大量に吸収する羽目になった。 ある夜には、れみりゃがやってきた。 「う~! すごくおいしそうなにおいがするんだどお♪ あまあまがいっぱいだどお~!」 こんな巨大な餡子の塊があるんだから、気づくのもあたりまえか。 れみりゃの背後から近寄ると、地面に引き倒し、羽や手足をもぎ取った。 「いだいんだどおお!!!!れみりゃのぷりちーなからだがあああああ!いだいいだいいだいいいいいいい!!」 あまりの痛みに暴れる(胴だけだったので大して動けないが)れみりゃを ほいほいに突き落とした。もし、ほいほいの中が空だったなら、 れみりゃは自身の再生能力のおかげで、間違いなく次の朝までに脱出できただろう。 だが、れみりゃが落ちたのは、ドスまりさの剥き出しの餡子の上だった。 ドスは日中の苦痛に耐え続け、すっかり精神的に参って眠りに落ちていた。だが、眠りに落ちてからも 強制的に吸収してしまったゆっくりの餡子が持っていた強烈な感情(怒り・憎しみ・悲しみ・恐怖・絶望もろもろの負の感情) がドスに悪夢を見せて苦しませていた。そんなドスは、れみりゃの落下という苦痛をともなった強烈な痛みによって、 再び現実に引き戻された。 「うぎぎぎ!!!やめてね!!うごかないでね!!」 「う~!ごごからだずんだどおお!!れみりゃばごーまがんのおじょーざまなんだどおお!」 人間にしてみれば、脳や内臓をかき混ぜられるのと同じだから、相当な痛みや不快感が ドスまりさを襲っているのだろう。 れみりゃは、しばらくの間、喚いたり芋虫のように体を強引に動かし続けたりした。 だが、徐々に冷静になるにつれて、自分の体がだんだん餡子に埋もれていっていることに気づいた。 「うーーー!へんだどおお!!うごげないんだどおお!からだがしずむんだどおお!!! しゃくやーー!こーまかんのおじょーさまをたすけるんだどおお!!!」 そんなれみりゃの悲鳴を聞きつけて、なんと、ゆっくりふらんまで現れた。 「う”-!!ゆっくり死ね!ゆっくり死ね!!」 「れーばていん」と呼ばれる棒切れをもったゆふらんは、狂気に満ちた顔でほいほいのそばまで降り立った。 俺はガン無視かい。 俺はゆふらんに近寄ると、棒切れを奪い取り、羽を引きちぎり、突き落とした。 ただし、今度は手足を引きちぎらない。 「う”ーごろじでやるううううう」 そう憎しみのこもった目で俺を睨み付けるが、すぐに近くにいたれみりゃに意識が向く。 そして、れみりゃの上に馬乗りになり、上から殴り続けた。 「う”ー!!じねええ!!じねええええ!!!」 「やめるんだどおお!れみりゃば、ごーまがんおおじょーざまなんだどお!!じゃぐやにいいづけるどおお!!」 ゆふらんは、思いっきりれみりゃを痛めつけて、食べようと考えたらしい。 だがゆふらんは気づかない。 ドスの餡子に密着している足の部分から、徐々に吸収されていっていることに・・ 「うー!ゆっぐりしないでじねええ!!」 手足がないため、抵抗することできずに殴られ続けたれみりゃは生きも絶え絶えだ。体の半分以上は 餡子に埋まっているか。ふらんのほうも、殴ることに夢中で、足が完全に餡子に埋もれていることに気づいていなかった。 だが、さすがに足の自由が利かなくなっていることに気づいたのか、強引に足を引き抜いた(ただし、存在したのは脚だけで、 足の部分は完全に吸収されて無くなっていた)。 そして、れみりゃを食べることも忘れて不機嫌そうに暴れ始めた。自分が閉じ込められているということや、 吸収されているということに苛立っているのだろう。 「うーー!!ここからだせえええ!だせえええ!!!ゆっくりしないでだせえええ!!」 「ごごがらだずんだどおお・・・じゃぐやああゆっぐりじないでだずげるんだどおお・・・」 ゆふらんは、脚だけの状態になりながらもほいほいの中を歩き回ったり、腹をすかせるとドスの餡子をほじくり返して 食べたりしている。これはゆふらんが完全に度すの餡子に吸収されるまで続いた。 「ゆっぐりだぜええええ・・じねえええええじじいいいい・・・」 「しゃ・・・・ぐ・・・や・・・」 当然、この間も途切れることなく延々と苦痛がドスにもたらされていた。 そんな出来事があったりした数週間後、ついにドスから提案があった。 提案というより切実な願望か。 「もうごろじでええ!がゆい!ぐるじい!じにだい!」 吸収するたびに、負の感情が詰まった餡子が蓄えられてゆき、自身の餡子(脳)が締め付けられる。 さらに、ドスのブ厚い皮にも、底辺や側面から這い出してきた虫達が侵食しているようだ。 ゆっくりの皮は炭水化物だからか。 それにドスの声もそろそろ耳障りになってきたし、農閑期に入るし、 埋 め る か 俺は異端ゆっくり達を突き落とし、ドスに吸収させると、シャベルで穴を塞ぎ始めた。 ドスは、これから土に含まれる虫や微生物達に分解されるわけだが、 無論、あれだけの量の餡子が分解されるのはいつのことになるのやら。 ドスが完全にゆっくりするまで、まだまだ時間がかかりそうだった・・・ Part.1から何ヶ月たったんだろ・・・ ※俺設定として、ドスの能力が単に大きかったり、賢さだけになっています。それから別の書き手の方の 設定をつかって、ゆふらんが「れーばていん」という棒切れを振り回します。 written by 御湯栗
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ゆっくりいじめ系92 ゆっくり少女達の収穫祭-1 収穫も近づいたある日の朝。 いつものようにゆっくり一家がゆっくり小屋から出てくると、ヒトがいるのが見えた。 「ゆ!!」 「ゆっくりできるおじさんかな?」 「ゆっくりおかしが食べられるといいね!」 「れーむはおにくがいい!!!」 「おじさん」はゆっくり達にゆっくりと作物の育て方を教えてくれたヒトだ。 最近は段々と来る頻度が減っていたが、来るたびにおいしいお肉やお菓子を持ってきてくれる。 育てた作物と交換でお肉やお菓子をもらい、一緒にゆっくり食べるのが一家の楽しみだった。 一家はぴょんぴょんと跳ねながら近づいていき、元気良く挨拶した。 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 びっくりしたような顔をしてヒトが振り向く。 残念ながらいつもの「おじさん」ではなかった。 このヒトはなんでれーむ達の畑にいるんだろうか、と母ゆっくりは思う。 「おじさんだれ?」 「ここはれーむ達の畑だよ?」 「おじさんはゆっくりできるひと?」 男はイラついたような顔でゆっくり達を睨む。 「ゆっくりってのは本当に同じことしか言わないからイラつくな… おい、ゆっくり達。ここは俺の畑だ。今すぐ出ていかないと食っちまうぞ」 いきなり酷いことを言われて驚くゆっくりたち。 「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!???」」」 「なんでそんなひどいこというの!!!!」 「ここはれーむ達のはたけだよ!!!」 「おじさんはゆっくりできないならでてってね!!」 「れーむたちのおうちだってここにあるもん!」 ゆっくり達はわけがわからなかった。 ここにある野菜はゆっくりたちが苦労して育てたものだ。 「おじさん」もゆっくりたちの畑だと言ってくれたではないか。 このヒトはなんでそんなことを言うのだろう。 「おうち…?おい、ひょっとしてあの小屋か?」 男は隅に立っている小屋に気づき、近づいていく。 それを見てゆっくり達は頭が真っ白になった。 小屋の中にはゆっくり達が貯えておいた食料がたっぷりとある。 もしそれを男に取られてしまったら収穫を早めなければいけなくなってしまうだろう。 収穫量が減り、「おじさん」とゆっくり食べる分が無くなってしまうかも知れない。 ゆっくり達は慌てて男を阻止しようと体当たりを始めた。 「ゆっくりでてってね!ゆっくりでてってね!」 「れーむたちのおうちにはいらないで!!」 「ゆっくりしね!!!」 「いい加減にしろって…言ってるだろうが!!!!」 そう言うと男は最近生まれたばかりのまだ小さいゆっくりを鷲づかみにした。 「ちゅっくりちね!!!ちゅっくりちね!!!」 「れーむのこどもをかえせ!!!」 「かえせー!!!」 ガブリ。 男はちびゆっくりの4分の1ほどをいきなり食べてしまった。 「い゛た゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛よ゛お゛お゛!!!!」 「れいむのこ゛と゛も゛に゛な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!」 「ひ゛と゛い゛い゛い゛!!!」 ニヤニヤと笑ってゆっくりを齧った男だが、突然驚いたような表情になる。 「なんだこりゃ!めっさうめぇ!!このゆっくり、餡子が緑色になってやがる… こんなの初めて見たぜ。 こりゃあ高く売れそうだ。後でお前ら全員加工場に売り飛ばしてやるから楽しみにしてろよ」 驚くべきことに、野菜や雑草ばかり食べていたためか、このゆっくり達は餡子が変質していたのである。 この男は知らなかったが、この緑色の餡子は俗に抹茶餡と呼ばれるものであった。 「ゆ゛!ゆ゛!」と断末魔をあげていた小ゆっくりを、男はあっという間にたいらげてしまった。 「れ゛い゛む゛の゛こ゛と゛も゛を゛か゛え゛し゛て゛え゛え゛え!!」 「か゛こ゛う゛し゛ょ゛う゛は゛い゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「お゛し゛さ゛ん゛た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!!」 「こ゛の゛ひ゛と゛か゛ひ゛と゛い゛こ゛と゛す゛る゛う゛う゛う゛!!!」 ゆっくりたちは泣き喚いているが、男は取り合わない。 周囲は柵と堀で囲われているので、捕獲を後回しにしても逃げ出される心配は無い。 こんな所にどうやって入ったんだろうか、という疑問が頭をよぎるが、男は気にせずに小屋を調べ始める。 「すげぇ…よくもまぁここまで貯め込んだもんだ」 中には各種穀物や野菜、さらには金平糖などのお菓子や干し肉なども貯蔵されていた。 お菓子の中に「饅頭」があったことにはさすがの男も苦笑い。 「人様から盗んだ物をこうやって貯め込んでたってわけか。大した悪党だな」 「れーむたちぬすんでないもん!!!」 「れーむたちがおじさんからもらったものだもん!!」 「おじさんなんかでてけ!!!」 盗んだものを「もらった」とは何とも図々しい、と男は思った。 「そうかそうか。じゃあおじさんもゆっくり達から『もらう』ことにするよ(笑)」 そう言いながら男は金平糖や干し肉を食べ始める。さすがに腐りかけの饅頭には手をつけなかったが。 「ゆゆゆ!!!」 「おじさんひどーい!!!」 「おじさんとはもうゆっくりできないよ!!」 「ここはれーむたちのおうちだからゆっくり出てって!!!」 さっきまでは子供のことで泣き喚いて怯えていたのに、今度は食料のことで怒り狂っている。 脳みそが餡子でできているというのは悲しいことだな、と男は思った。 「おっと、こっちも『もらう』ことにするよ。ゆっくりありがとう!」 そう言ってちびゆっくり達を何匹か摘み上げて口に放り込む。 「ゆ゛げうぉ゛ほ゛ほ、゛ゆ゛っ゛く゛り゛ぐげ、て゛き゛な゛い゛よ゛!!」 「お゛があ゛ざんた゛ず゛げ゛ぐぼっ」 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 「ご゛め゛ん゛な゛さ゛い゛い゛い゛い゛゛゛」 再び泣き喚くゆっくりたち。 その泣き顔が男の嗜虐心をくすぐる。 「そうだな。確かにこれを俺が一人で全部食べちゃ悪いよな。ごめん!お前達にも分けてやるよ。」 一瞬不思議そうな顔になり、立場が逆転したと思って俄然強気になるゆっくり達。 「ゆゆ?」 「おじさん、はんせいした??」 「でもおじさんなんかゆるしてあげないよ!!」 「これはぜんぶれーむたちのたべものだからはやくでていってね!!」 「おじさんはのたれじにすればいいとおもうよ!!」 「そんなこと言うなよぉ、分け合いっこしようね!」 そう言って男はちびゆっくりをもう一匹つまみ上げ、思いっきり握り締める。 男の指の間から餡子がとびだし、ちびゆっくりが「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆ」とおかしな声を上げた。 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 「れ゛い゛む゛の゛こ゛と゛も゛が゛し゛ん゛じゃ゛う゛よ゛お゛お゛!!!」 指の間から飛び出している餡子を舐めながら男はゆっくり達に話しかける。 「さあ、君達にもわけてあげるよ。この餡子はほっぺが落ちるくらい甘くておいしいぞ☆」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ーーー!!!」 「そ゛ん゛な゛の゛い゛ら゛な゛い゛!!!」 「これを食べないと君達もみんなおじさんが食べちゃうぞ~?それでもいいのかな~~?」 男がそう言うと、ゆっくり達はまだ生きている家族の餡子を泣きながら食べ始める。 「ごべんで゛え゛え゛!!」 「ゆ゛る゛し゛て゛ね゛え゛え゛え゛!!!」 潰されたちびゆっくりは絶望の眼差しで家族を見ながら「ゆっゆっゆっゆ」と声を立てていたが、餡子が減るにつれて、それも静かになった。 また、ちびゆっくりが静かになるころには、ゆっくり達も食べることに夢中になっていた。 「うめぇ!!こんなうめえもんはじめてくった!!」 「こんなゆっくりできるのはじめてだよ!!!」 「う~まう~ま♪」 「家族はおいしかったかな?さて、次は誰を食べようかな?」 そう男が語りかけるとゆっくり達は我に返り、絶望して騒ぎ始める。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「も゛う゛い゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「どお゛し゛て゛こ゛ん゛な゛こ゛と゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!」 必死になって命乞いをする残りのゆっくり達。 だが仮に男がやめたとしてもゆっくり達が助かる道はない。 残ったゆっくりは、持って帰って食べられるか、加工場へ売り飛ばされるか、どちらかの運命しか残されていないからだ。 まだゆっくり達は10数匹も残っている。ゆっくり達の餡子まみれの収穫祭は始まったばかりだ。 数時間後。 男は一桁にまで減ったゆっくり達を袋に詰め、家路を急いでいた。 「まったく、親父が病気になった途端に畑に忍び込んで住み着くとは。これだからゆっくりというやつは図々しい上に油断ならん。 幸い作物に被害は無かったみたいだが、もう少し遅れていたらどうなっていたことやら。 親父は『ゆっくりと畑を頼む』なんて言っていたが、ゆっくりしてたら畑を滅茶苦茶にされるところだったぜ。 まぁ珍しいゆっくり種も手に入ったし、良しとするか。病気に効くかもしれないし、早く親父にも食べさせてやろう」 その日一人の哀れな病床の老人が心臓ショックで死んだこと。 また、母ゆっくりが水路に押し込んで逃がしたちびゆっくりが生き延び、 他のゆっくり達と力をあわせて、十年後、幻想郷奥地に大農園を築き上げたこと。 それらはまた別のお話。 おわり
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『価値観の違い』 それは異様な光景だった。 百を超えるゆっくりが二つに分かれて対峙している。 一つは背後に森を背負っており、ゆっくり達は皆、枝や石などで武装していた。 もう一方は人間の育てている畑を背後としており、成体ゆっくりから赤ゆっくりも混ざっており、皆不安そうな顔をしている。 だが何よりも際立っているのは、そのどちらにも黒い帽子を被った巨大な饅頭―――つまりドスまりさが居るという事だ。 ドスを長にもつ群れが互いの親交を深めている―――様には見えない。 森側のゆっくり達の携帯した武器と、不安そうな畑ゆっくり達を見ればそれは明らかだ。 「まりさ!ドスの使命をわすれのたのかだぜ!ドスはゆっくりをゆっくりさせるのぜ!」 「ゆぅ……まりさはみんなをゆっくりさせているよ?」 「嘘をつくなだぜ!!それでもドスなのかだぜ!?」 大声で叫ぶ森側ドス(森ドス)と静かに答える畑側ドス(畑ドス)。 森ドスは生粋の野生であり、生まれてから今に至るまで、ずっと森の中で生活してきた。 ありすとまりさの番の7人姉妹の長女として生まれ、数匹の妹達は自然現象や野生動物の手にかかり死んだが、まりさは無事大人へと成長できた。 独り立ちし、自立した生活ができるようになり、そろそろ番を作ろうかと思っていたらドスへと変化していた。 ドスに会った事はなかったが、ドスの役割というのはなんとなく理解していた。 『ドスとして群れを治めゆっくりをゆっくりさせなければならない』 ドスとなったまりさは群れをつくり、有能なぱちゅりーを補佐としてたて、群れの個体数を調整し、冬篭りに備えて食料を備蓄し、外敵からゆっくりを守り、素晴しいゆっくりぷれいすを作り上げた。 だがそんな時、群れに酷い傷を負ったゆっくりが訪れた。 それは人間によって虐待を受けたゆっくりだった。 ドスは人間を見たことなかったが、聞くところによると人間は、ゆっくりをゆっくりさせない、とてもゆっくりできない存在らしい。 ドスの使命はゆっくりをゆっくりさせること―――。 ドスは決めた。 『人間によってゆっくりできないゆっくりを開放する』と。 人間はゆっくりを見るとすぐさま潰そうとしてくるらしい。 ドスは群れのゆっくりを『戦えるゆっくり』にするために、ゆっくりみょんの剣術を皆に教え、人間との戦いに備えた。 同時に偵察ゆっくりを森の外に送り、森の外のどこに人間がいるか調べた。 そして群れの訓練を終えた時、この森の麓に人間に捕まったゆっくりが大量に居るという情報を得、手始めにそこのゆっくりを開放する為、赤・子ゆっくりは一部のゆっくりに任せ、戦闘ゆっくり達と共に森を出てきたのだ。 一方の畑ドスは、なんと町で野良生活をしてたまりさがドスへと変化したものだった。 街での生活は過酷だった。 幼いときに駆除によって片親をなくし、父まりさの手によって育てられた。 あと少しで独り立ちというときに父まりさも駆除によって死んだ。 街ゆっくりはいつ死んでもおかしくないので、機会があればすぐにでも番を作り子を作る。 まりさもその例に漏れなかったが、その番と子供も駆除によって全滅した。 他にも、猫や烏、犬など……様々な恐怖を乗り越えまりさは成長した。 そしてある日ドスになったが、まりさは既に一つの結論に達していた。 まりさは、人間に飼われとてもゆっくりしているゆっくりを知っている。 中にはそれをかさにきて野良ゆっくりをいじめる飼いゆっくりもいた。 自分たちが恐れる動物でさえ人間を避け、同時に人間の元で暮らす動物はゆっくりしているように見えた。 ゆっくりしたお家。 ゆっくりした食べ物。 ゆっくりした暮らし。 その全ては人間が握っている。 『ゆっくりするには人間に気に入られなければならない』 ドスになったからといって人間に勝てるだなんて思わなかった。 長く街ゆっくりをやっていたまりさにとって、人間という存在は絶対的な力の対象となっていたのだ。 同時に同じような思いを持つゆっくりを集め、そのことを優しい人間に相談すると、郊外のこの農場を紹介してくれたのだ。 なのでドスたちがこの畑に居るのは、労働力として働く代わりに人間の保護を受けるというものだったのだ。 ちなみにこの畑の作物は『ゆっくりが作るゆっくりした作物』(完全無農薬天然栽培)という触れ込みのもと売買されている。 お互いにゆっくりを目指してそれなりの結論を出したドス同士だった。 だが、その溝は深かった。 「どうしてドスが人間と一緒に居るんだぜ!!人間はゆっくりしてないんだぜ!ゆっくりを苦しめる存在なんだぜ!!」 「そうだよ!そんなんにんげんといっしょにいるなんてゆっくりしてないどすだよ!!」 「そんなどすといっしょにいるなんて、おお、あわれあわれ!」 「ゆっくりしてないよっ!」 森ドスのゆっくり達も畑ドスとそのゆっくりを非難する。 「それは一部の人間さんだよっ。ここの人間さんはとてもゆっくりさせてくれるよっ!」 「しょうだよっ!おにーしゃんはゆっきゅりしちぇるよっ!」 「とかいはなおにいさんとどすをぶじょくするなんてとんだいなかものねっ!」 「そうだよっ!」 畑ドス側も負けてはいない。 「ゆゆっ?あのゆっくりたちはとてもゆっくりしてるよ?」 「にんげんはぜんぶわるいやつじゃないの?わからないよー?」 「わからないみょん!どういうことなんだみょん?」 だんだんと森ドス側のゆっくり達にざわめきが広がりつつある。 こっちにもドスは居るが、あっちにもドスが居る。 元より森ドスにとってコレは予測していなかった事だった。 森ドスが聞いたのは虐待を受けたゆっくりである。 そのゆっくりが人間のことを悪く言うのは当然であるし、ドスも人間の事をよく知ろうともしなかった。 群れのゆっくりも、人間の事をあまり知らずにここまで事を進めてしまったので、当然といえば当然である。 一方の畑ゆっくり達はいろんな意味で人間を知り尽くしたゆっくりである。 同時に、ゆっくりする為には人間と上手くやっていかなければならないと理解した頭のいいゆっくりでもある。 しっかりと自分自身で判断し、畑ドス側に居るので迷いなどはなかった。 「ゆぐぅ……まりさ!本当にそれでいいのかだぜ!人間に媚売って自分たちだけゆっくりするだけでいいのかだぜ!?」 ゆっくりはゆっくり全てをゆっくりさせる。 森ドスにとってはそれが全てだった。 「全てのゆっくりをゆっくりさせるなんてできないよ。まりさが面倒見切れる範囲内で、人間さんとゆっくりできるゆっくりと一緒にゆっくりしたいよ」 畑ドスの考えに理解を示すゆっくりはほんの一握りだ。 それ以外のゲスや頭の悪いゆっくりがここに入り込めば、たちまち人間との関係は悪化し、畑の群れは崩壊するだろう。 畑ドスはそれだけは防ごうと思っていた。 「ドススパークやゆっくりオーラは何の為にあるのだぜ!?ゆっくりをゆっくりさせる為!ゆっくりをゆっくりできないものから守るためなのぜ!!」 森ドスは帽子の中からキノコを取り出し掲げてみせる。 ドススパークやゆっくりオーラの発生源となるキノコは、大きく立派に育っており、森ドスの帽子の中には未だ幾つかのストックがあった。 「まりさはキノコさんをもってないよ」 「ゆあっ!?」 畑ドスの返答に森ドスは驚愕する。 「人間さんと一緒に暮らすため、キノコさんを生えないようにしてもらったよ。それにキノコさんはもう、人間さんが別の畑で作ってるから特別じゃないよ」 畑ドスがお帽子を取った。 「!!」 「ゆゆっ!?どすのあたまさんが?!」 「はげまんじゅううううううぅぅぅ!?」 畑ドス自ら頭を焼き、キノコを生えないようにしたのだ。 自分が人間に逆らう意思がないこと。 何とかして友好的な関係を作りたいと思っていることを精一杯アピールした結果である。 自分のゆっくりできることを犠牲にした、畑ドスの精一杯の誠意だった。 そのかいあって何とか今の状態を作り出すことができたのだ。 なお、頭頂部は焦げ目だけが残り、金髪の髪の毛は帽子からはみ出た部分しかないのだ。 この畑ドスの姿を見た森ドスは結論を下した。 「そうなのかだぜ……わかったのぜ……」 「ゆぅ。わかってくれたんだね。まりさ達はまりさ達のやり方があるんだよ。森のみんなはこれからも森の中で『まりさはドス失格なのぜ』……ゆ?」 よく見ると森ゆっくり達の様子もさっきとは違ったものになっている。 完全に、畑ドスとゆっくり達を見下したものだ。 「ゆぷぷっ!はげあたまのどすのむれのゆっくりなんてゆっくりできないねっ!」 「ゆっくりできないゆっくりはせいっさいなのぜっ!!」 「しょせんにんげんにこびをうるいなかもののどすとゆっくりね!」 「まりさはドスとしての誇りも使命も忘れたおろかなドスなのぜ……!そんなドスは……真のドスの名の下に制裁するよっ!!」 森まりさがキノコを口に運ぶ。 「ま、まりさっ!!」 「無能なドスが口を開くんじゃないのぜ!!まりさはこれから人間を制裁してゆっくりによるゆっくりの為のゆっくりプレイスを作るのぜ!!」 「そうだよ!れいむがゆっくりスタめのゆっくりぷれいすだよっ!!」 「じゃまをするどすはしぬんだねー。わかるよー!!」 「むのうなどすとゆっくりはしねだみょん!!」 どうやら畑ドス達を完全に敵とみなしたようだ。 「ど、どすぅー!!!」 「わ”、わがらなあああああ!?」 畑ゆっくり達は自分たちに向けられる殺意に完全にすくみあがっている。 「どぼうじでわがっでぐれないのおおおおおぉぉぉ!?まりさ達はまりさ達のやり方でゆっくりするよっ!!こんなところでドススパークを撃ったら人間さんに殺されちゃうよ!!帰ってね!!森に帰ってもうここには来ないでね!!」 「煩いんだぜ!!無能などドスはゆっくりしねっ!!むーしゃ!むーしゃ!行くのぜ!ド―――」 バフンッ 森ドスがドススパークのために大きく口を開けた時、森ゆっくり達が居る場所めがけて何かが飛んで行き、ドスの目の前で破裂した。 「ゆゆっ!?」 それは赤い霧を作り出し、森ゆっくり達を包み込んだ。 「な、なんなのぜこれは!?よく見えないのぜっ……ゆぅっ……ぎいぃ!?」 途端に、全身に走る激痛。 「ゆんぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ!?!?」 森ドスの悲鳴を皮切りに、それは森ゆっくり達にも伝染していく。 「い”っ、い”ぢゃい”い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃ!!あんござんばい”ぢゃい”よ”お”お”お”お”お”お”お”ぉぉぉぉぉ!!」 「ゆんぎゅぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」 「び、びえないいいいい!!!おべべがびえないいいいいい!!いだいいいいいいいい!!!」 「がらっ!がらっ!!かはっ!!がはっ!!」 「ゆぶぶぶぶぶっ!!ゆべえええええええ!!」 霧ではなく煙玉。 煙の成分は辛味成分を凝縮した『ゆっくりの群れ駆除用辛味煙幕』。 赤・子ゆっくりならば即死。 成体でも数分で死亡。 ドスであっても数十分で死に至る。 数分後。 森ドスはむーしゃむーしゃしていたキノコを口に含んだまま地面に倒れ付していた。 目は真っ赤ですでにかすれており、舌と涎と涙をだらだらと垂らし、しーしーを大量に漏らしている。 続いてなにやら白い雨のようなものが降ってきた。 それは中和剤で、既に人間が近くまで来ており作業を始めていた。 なおドスは死んでいない為中和剤はかけられない。 「ゆげっ……み”み”んな……」 ドスが目を向けた場所にあったのは大量のゆっくりの死骸だけ。 どのゆっくりも餡子を吐き散らし、涙と涎としーしーにまみれ、苦悶の表情を浮かべて息絶えている。 人間がその死体を袋につめる。 実に淡々とした作業だった。 「あ”……あ”……あ”……」 「まりさ……」 その近くに畑ドスが近づく。 「どうして帰ってくれなかったの?どうして人間さんに関わろうとなんてしたの?森の中でゆっくりしていれば、ずっとゆっくりできたのに……」 畑ドスが悲しそうに言う。 ドスは他の畑ゆっくり達はその場から立ち去らせており、この凄惨な場面を見なくてよいようにしていた。 「ど、どず……ば……ゆっぐいを……ゆっぐり……ざ、ぜ……」 「ゆっくりしてたよ?まりさ達の群れはとてもゆっくりしてたよ?羨ましかったよ……。でも……もう……みんな死んじゃったよ。きっと残った子供達も人間さんに殺されちゃうよ。人間さんは容赦しないよ。みんな……みんな……死んじゃうよ?」 「ど、どぼじ……で……?ばでぃざば……ゆっぐり……を、ゆっぐ……り……」 「……ここは森じゃないんだよまりさ……。まりさとまりさ達は同じゆっくりだけど全然違う場所に生きてるんだよ……。まりさはその境界線を越えちゃったんだよ……。そうしたら、もう、ゆっくりできないんだよ……でも、まりさ……ありがとう。ごめんね……」 「ゆ”っ……ゆ”っ……ゆ”っ……」 森ドスは死んだ。 その時、雨が降ってきた。 人間が作業を中断し戻って行く。 雨が降ればゆっくりの死骸は全て溶けてしまう。 作業の手間が減るのだ。 「ドス。帰るぞ。……残念だったな」 人間の一人がそう言って引き上げて行く。 「……」 ドスは呟く 同じゆっくりだったのに、最後までお互いに交わせなかった言葉を。 「まりさ……ゆっくりしていってね」 帰ってくるはずのない返事を待つかのように、畑ドスはいつまでも雨の降る草原に佇んでいた。 読んでくださりありがとうございました、 前回の投稿でもご指摘がありましたが、最大の悩みが『ゆっくりの言葉』が書けないのです。 なんか、普通の人間が話ってるっぽくなってしまう(以前の『あるドスのゆっくり』でもご指摘がありましたが)。 他の皆様が書かれているようなゆっくりの豊な言葉(主にスカッとする悲鳴や命乞いw) をしっかりと書けるようにしたいです。 ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1314 どぼじでごんな”ごどずるの”おおおぉぉ このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 絶対あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1325 価値観の違い』 トップページに戻る
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~ゆっくりえーきの生涯(後編)~ 「はぁ、はぁ、はぁ。」 小町は息を上げていた。それもそのはず彼岸から1度も休むことなく三途の川を全力で漕いで渡り、中有の道を全力 で駆け抜け、ようやく今いる妖怪の山までたどり着いたのだから。 「まったく、とんだとばっちりだ。お前達のせいだぞ!」 手の力を緩めると2匹は自由落下を始め顔から地面にぶつかる。 「「ゆ!」」 すかさず近くにある木目掛けて2匹を蹴った。 「「ゆ゛!!!」」 加減をして蹴ったので潰れることはなかった。 顔面を木にぶつけた2匹はそのまま地面へ落下した。 「いだいぞぉぉぉ!」 「なにするんだぞぉぉぉ!」 涙を浮かべながら2匹は小町に抗議する。 「だまれ!殺さなかっただけでもありがたいと思いな!」 小町の言葉を聞くとすぐさま2匹は口を閉ざした。 2匹の饅頭を殺すことなど造作も無いことであった。 しかし殺してしまったら魂となって当然三途の川に現れ、最終的には裁判所で映姫に再び会うことになる。 そうなったらどれだけ長い説教を聴かされるかわかったものではなかった。 「しかしどうしたものか。」 2匹を捨てる場所について頭を悩ませていた。 妖怪の山は妖怪に殺される、人里は人間に駆除されるか食料として殺される、森は他のゆっくりの縄張りに侵入し殺 されるか捕食種に食べられてしまうだろう。 どこへ捨てても2匹は長くは生きられそうになかった。 「・・・う~ん、そうだ!あそこなら。」 2匹を掴むとある場所へ向かって進みだした。 「お~い貧乏巫女いるか~?」 小町がやってきたのは幻想郷の東の端に位置する博麗神社であった。 「だれが貧乏巫女よ!」 現れたのは少し変わった巫女服を着た少女だった。 少女の名前は博麗霊夢、博麗神社と博麗大結界を管理している巫女だ。 「よぉ久しぶりだな、実はこいつらのことで相談があってな。」 2匹を霊夢の目の前の地面に置いた。 「「ゆっくりしてよいぞ~!」」 2匹は霊夢を見るとゆっくりえーき風のお決まりのセリフを言った。 「・・・どこからどう見てもあの口うるさい閻魔のゆっくりね。」 「こいつら映姫様の怒りを買ってな、わざわざ捨てる場所を探しに来たんだ。」 「その辺に捨てておけばいいじゃない。」 霊夢の言葉を聞くと小町はため息をついた。 「できればあたいもそうしたいさ、でも殺されでもしたら魂になって映姫様に会うことになるだろ?いつかは死ぬだろ うが熱(ほとぼ)りが冷めるまではこの2匹には死なれては困るんだ。」 「なるほど、それでわざわざ私のところまで来たってわけね。まぁとりあえず上がりなさい。」 部屋の入り口付近に成体のゆっくりが3体ほど入る大きさの透明な箱が置かれていた。 「とりあえずその2匹はこの箱に入れておくといいわ。」 なぜこんなところに?と少し疑問に思った小町であったが、ずっと2匹を監視するもの面倒だったので霊夢の言う通 りにした。 「せまいぞ~せまいぞ~!」 「はやくだすんだぞ~!」 すぐさま2匹は飛び跳ねて箱から脱出しようとする。 「その箱は上部が筒抜けになってはいるけどゆっくりの跳躍力では脱出ができないように作られているわ。お茶くらい 出すわ、2匹は放っておいて入ってらっしゃい。」 小町が部屋の中へ入っていくと2匹は泣きながら叫び始めた。 「いかないでほしいぞぉぉぉ!」 「おねがい、だしてほしいぞぉぉぉ!」 2匹の叫びは届くことはなかった。 「お茶とお菓子を用意するわ、その辺でくつろいでて。」 「妙に気前がいいな?何かいいことでもあったのかい?」 「そう?いつものことよ。」 霊夢は台所へ消えていき、しばらくすると台所の方から悲鳴が聞こえてきた。 「おねぇざんもうゆるじでぇぇぇぇぇ!れいむの、でいぶのあがぢぁんがぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 すぐに悲鳴が消え、霊夢がお茶とお菓子らしきものを持って戻ってきた。 「今の悲鳴はなんだったんだ?」 「ただの饅頭生産機の悲鳴よ。」 霊夢は卓袱台の上にお茶とお菓子を置いた。 小町は卓袱台に置かれたお菓子を見て先ほどの悲鳴の正体がお母さん霊夢であると確信した。 「へぇお前さんもゆっくりを食べるのか。」 「あら、里の人間の大多数と妖怪の一部だって食べるわよ。」 小町にとってゆっくりを食べるということは自分の仕事が増える事を意味していた。 そのため1度もゆっくりを食べたことはない。 しかし、目の前に出されたプチゆっくり達はどう足掻いても生き延びられそうにはなかった。 食べても食べなくても自分の仕事の量は変わらないとなれば大抵の人は食べる方を選ぶ、小町も例外ではない。 「それじゃ遠慮なくいただかせてもらうかね。」 小町は眠っている1匹のプチ霊夢を掴むと口に放り込んだ。 「ゆ゛う゛ーー!」 口の中からプチ霊夢の悲鳴が聞こえてきたがお構いなしに噛み砕いた。 「なかなかうまいな。」 この味ならゆっくりが食品として扱われ大量に殺されるというのにも納得がいった。 「さてと、本題に入りましょうか、あの2匹どれくらいの期間安全に暮らせればいいの?」 「映姫様は相当怒ってたからな~、もともとゆっくり種は短命らしいから1ヶ月くらいかな。」 「それだったら心当たりがあるわ、あの2匹私に預けない?」 霊夢の提案は小町にとって願ってもないものであり、もちろん断る理由などない。 「本当に大丈夫なのか?他に当てもないしお前さえ良ければ頼みたいのだが。」 「大丈夫よ、今日は遅いし明日にでも安全な場所へあの2匹を連れて行ってあげる。あなたは安心して彼岸へ戻るとい いわ。」 「そいつは助かる、恩に着るよ。そろそろ日も暮れるしあたいは帰ることにするよ。」 小町は帰り際に2匹の入った箱を覗いたが泣き疲れたのかスヤスヤと眠っていた。 そしてせめてものお礼にお賽銭を賽銭箱へ投げ入れた。 「それじゃあの2匹のことは頼んだよ。」 「えぇまかせて。」 小町は霊夢に2匹を預け帰路についた。 しかし小町は気が付かなかった。小町を見送る霊夢の目が¥マークになっているのを。 次の日霊夢はまだ眠っている2匹を風呂敷に包むとある場所へ向かって飛んでいった。 そして15分程飛ぶと目的の場所へ到着した。 その場所はゆっくり加工場、幻想郷に突如現れたゆっくりを加工し、甘味として販売している場所だ。 慣れた様子で霊夢は受付を済ますとある部屋に通された。 部屋の中には様々な装飾品が飾られており、風格のある年配の男が立っていた。 「これはこれは博麗の巫女様、まいど御贔屓(ごひいき)にありがとうございます。今日はどのようなご用件でしょう か?」 霊夢は無言で風呂敷包みを机の上に置くと結びを解いた。 「こ、これは!新種のゆっくり!?ど、どうか買わせてください!」 興奮気味の男はすぐに値段交渉に移ろうとする。 「ちょっと待って、売るのはかまわないけど1つ条件があるの。」 「・・・条件とは?」 「難しいことはないわ、1ヶ月間この加工場で安全にこの2匹を飼育して欲しいの。」 ゆっくり加工場はゆっくりにとっては最も危険な場所。 しかし、加工にまわされなければこれ以上安全な場所は他にはないのだ。 現にペット用ゆっくりの預かり所も加工場には設けられている。 「は、はぁそのくらいの条件でしたらかまいませんが。」 どんな無理難題な条件が突きつけられるかひやひやしていた男にとって1ヶ月の飼育など軽いものだった。 「お金は1ヵ月後2匹の無事を確認した後で受け取ります。それまで安全に飼育すると約束してもらえますか?」 「わかりました、加工場の代表者として約束いたします。」 「この2匹は預けることにするわ。くれぐれも1ヶ月間大切に飼育してください。」 男はなぜ1ヶ月?と疑問に思ったものの、しつこく理由を聞いて商談が破談にでもなったらたまらないと思い追求は しなかった。 用件を済ませた霊夢はプチゆっくりの詰まったお土産をもらって帰路についた。 2匹のゆっくりえーきはこれ以上ないほどゆっくりしていた。 2匹は人工芝の敷き詰められた広い部屋で飼育されていた。 部屋には小さな小川(もちろん人工の)が流れており、2匹の喉の潤いを満たした。 食事は1日3度与えられ、3時にはおやつも与えられた。 「「やっまだっなどぅ~♪ やっまだっなどぅ~♪」」 2匹はとてもご機嫌だった。以前映姫に警告されたことなど忘れお気に入りの歌を歌っていた。 しかしそんな天国のような待遇はもちろん長くは続かない。 2匹が預けられてからちょうど1ヶ月が過ぎた。 「約束通りきたわ、2匹はちゃんと元気にしてる?」 「もちろんでございます、我が加工場の預かり所に設置されている最高級の施設で飼育させていただきました。」 「そう、それじゃ商談に入りましょうか。」 商談はすぐにまとまった。 男は霊夢が予想していた金額よりもさらに0が1つ多い金額を提示したのだ。 「まさかこんなにも高く買ってもらえるなんて思ってなかったわ。」 「巫女様には加工場の各所に様々な結界を施していただきました、サービスするのは当然のことです。」 商談を終え霊夢はお金を受け取った。 「もうあの2匹はどうなっても構わないので好きにしてください。」 そう言い残し前回と同じようにお土産をもらい霊夢は帰路についた。 2匹のゆっくりえーきのの飼育されている部屋の扉が開いた。 いつものように食事が与えられると思った2匹は入ってきた人間に近づいていく。 しかし次の瞬間2匹は別々にゆっくりがちょうど収まるサイズの透明な箱に入れられた。 「なにするんだぞ~!」 「せまいぞ~!はやくだすんだぞ~」 2匹は抗議するが職員は無言のまま部屋から連れ出した。 1匹は箱から出されるとある部屋に入れられた。 「え~き~どこ~?あいたいぞ~。」 今までずっと一緒にゆっくりしていた相方がいなくなり困惑していた。 しばらくすると扉が開き1匹のゆっくりが投げ入れられた。 金髪でヘアバンドをしたゆっくり、ゆっくりアリスだ。 ゆっくりえーきは他種のゆっくりは会ったことがなかった。 そのため今自分の目の前にいるゆっくりがどれだけ危険な種であるか知る由もなかった。 「ゆっくりしてよいぞ~!」 ゆっくりアリスに挨拶をするゆっくりえーきであったが、ゆっくりアリスからは返事がなかった。 ゆっくりアリスは顔を赤く染め、体をプルプル震わせている。発情しているのだ。 「か、かわいいよおぉぉぉぉぉ!は、はじめてみるこだけどありすのこどもをうんでえぇぇぇぇぇ!」 ゆっくりアリスはゆっくりえーきに飛び掛り頬ずりを始めた。 「や゛、や゛べでほじいぞぉぉぉぉぉ!」 必死に逃げようとするゆっくりえーきであったが逃げ場のない部屋の中で発情したゆっくりアリスから逃げることな ど不可能であった。 次第にゆっくりアリスの振動は強くなりゆっくりえーきは白目をむき唸りだし始めた。 「ゆ゛っ!ゆ゛っ!ゆ゛っ!」 そして、ゆっくりアリスはついに絶頂に達した。 「すっきり~!」 「こんやがやまだあぁぁぁぁぁ!!!」 ゆっくりアリスはすっきり発言し、ゆっくりえーきは独特の断末魔を叫んで朽ち果てた。 2匹の行為が終わると扉が開き入ってきた職員にゆっくりアリスは持ち上げられた。 「もっとあのことすっきりさせてぇぇぇぇぇ!」 ゆっくりアリスは抵抗したが当然その願いは叶うはずもなく部屋から連れ出された。 部屋に残ったのは黒く朽ち果てたゆっくりえーきだけであった。 しばらくすると元ゆっくりえーきの頭から小さな緑の芽が顔を出しぐんぐんと成長していった。 そして伸びた蔓の先に小さな膨らみができ、少しずつゆっくりえーきの形になっていった。 30分もすると他種のプチゆっくりと同じ大きさまで成長した。 そして1匹のプチえーきが蔓の先から切り離され産声を上げた。 「ゆっくりちてよいじょ~!」 ゆっくりえーきの養殖に成功した瞬間だ。 最初の1匹の産声が発せられると次々と蔓からプチ達が切り離され産声を上げた。 「「「ゆっくりちてよいじょ~!」」」 こうして総勢10匹のゆっくりえーきが誕生した。 一方もう1匹のゆっくりえーきは白い壁に覆われた部屋の台の上に固定されていた。 「うごけないぞ~、はやくはなすんだぞ~。」 危機感0のゆっくりえーきはこれから自分に起こることなど知る由もなく、無邪気に笑顔を浮かべていた。 部屋には職員が5人立っており、その中には霊夢からゆっくりえーきを買い取った加工場の所長も混じっていた。 「それでは始めようか。」 所長自らゆっくりえーきの正面に立ち、残りの4人は囲むように位置を取る。 所長の手にはよく研がれた包丁が握られた。 そして包丁の刃がゆっくりえーきの目にとまった。 「ゆ!ゆっくりたすけるんだぞ!はやくするんだぞ!」 種としての本能か初めて見るものでも大抵のゆっくりは刃物を見ると危険なものだとわかるようだ。 「さぁ待望の中身との御対面だ!」 「ごんやがやまだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 「「「こ、これは!」」」 5人の前にはこの世のものとは思えない表情のゆっくりえーきが真っ二つになって転がっており、中身は緑色の餡子 で満たされていた。 無言のまま所長は餡子をスプーンで掬(すく)い口の中に入れた。 口の中にはどこか懐かしくシンプルながらも独特の甘みが広がっていった。 「これは・・・鶯(うぐいす)餡だ!」 鶯餡とは小豆ではなく青エンドウを茹でて潰し、砂糖または蜜で甘い味をつけた餡子のことだ。 「これは新しい商品になるぞ!飼育部門にフル稼働でゆっくりえーきを繁殖させるように伝えるんだ!」 こうして1匹は強引な養殖により、もう1匹は解体されゆっくりえーきその生涯を閉じたのであった。 ~三途の川~ 「「やっまだっなどぅ~♪やっまだっなどぅ~♪」 2匹のゆっくりえーきの魂は相変わらずの笑顔でお気に入りの歌を歌っていた。 遠くからどこか見覚えのある少女が歩いてきた。 「お、とうとう死んだのか。貧乏巫女は約束を守ってくれたみたいだな。」 2匹は三途の川を渡り映姫の裁判を受けた。 映姫の役職を⑨にしたような歌を歌う2匹の判決はもちろん地獄行き。 「「こんやがやまだあぁぁぁ!」」 2匹の悲鳴が裁判所に木霊した。 ~1ヵ月後~ 満を持してゆっくり加工場から鶯餡を使った様々な商品が発売され、爆発的に売れた。 三途の川には魂になったゆっくりえーきの大群が押し寄せた。 そして誰かが教えたわけでもないのに皆口々にお気に入りの歌を歌っていた。 「「「「「やっまだっなどぅ~♪やっまだっなどぅ~♪」」」」」 出来ることなら見なかった事にしたい小町であったが、しかたなく三途の川を渡り裁判所まで連れて行った。 ゆっくりえーきの大群を目にした映姫は顔を引きつらせ問答無用で地獄に落とした。 その後小町は笑顔の映姫に未だかつてないとてもなが~~~いお説教を聴かされることになったのであった。 End 作成者:ロウ 後書き 最後まで読んでくださった方々にまずはお礼を申し上げます。 ゆっくり達の生涯シリーズ第7弾『ゆっくりえーきの生涯』はいかがだったでしょうか? ゆっくりえーきの設定のほとんどが私のオリジナル設定です。 えーきが発見されたところからSSを書き始めたため、えーき自体のいじめが後半部分だけになってしまいました。 えーきのいじめがたくさん見たかった方、ごめんなさい><。 SS冒頭は『映姫×ゆっくり系1 ゆっくり輪廻転生していってね!』を参考にさせていただきました。 ゆっくり霊夢や魔理沙と違い、基本となる設定がほぼ0だったためSS作製に苦戦し、完成させるのに2週間近くか かってしまいましたorz 博麗神社で霊夢に饅頭生産機と呼ばれていたのは私の5つ目の作品『ゆっくり一家の生涯「博麗神社編」』で登場し たお母さん霊夢です。 次回作はゆっくり達の加工場脱出物を書こうかなぁと思っています。 毎回書きますが私はSSを書くのが遅いので気長にゆっくりとお待ち下さい。 おまけ(ゆっくり時計) 適当な大きさのゆっくりを探しましょう。 あまり大きすぎると後の作業が大変なのでプチ~中ゆっくりにしましょう。 ちょうど良いサイズのゆっくり魔理沙が見つかりました。 掴み上げると文句を言ってうるさいので一時的に口をホッチキスなどでとめ、おなじみの箱へ入れておきましょう。 次に今では珍しくなった鳩時計を探しましょう。 無事鳩時計を手に入れたら鳩の部分を鋭利な刃物か針に変えてしまいましょう。 後は簡単鳩が飛び出してくる場所へホッチキス外しゆっくり魔理沙を固定しましょう。 そして鳩時計のスイッチをオン! 1時間ごとにゆっくり魔理沙が素敵な悲鳴で時間を教えてくれます。 「いだいよおぉぉぉ!いだいよおぉぉぉ!おうぢがえるう゛ぅ゛ ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!」 おまけEnd
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「ゆっくり避妊ありす」 市場で買い物を済ませ、荷物を持って家へと続く道をひた走る。 というのも、家には飼っているゆっくりれいむとゆっくりまりさが待っているのだ。 最初は「ここはれいむのおうちだよ」などと神経を逆撫でする言動にずいぶん苛立ったものだが、飴と鞭で うまくしつけてやれば、何とか飼えないこともない。 程度を加減して苛めれば、いい感じにストレス発散になるから、なかなか有益な生物だ。 家までもう少し、というところで僕はあるものを見つけた。 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 僕を目にするや否や、本能に従ってお決まりの台詞を吐く。 そいつは、いわゆる“ゆっくりありす”だった。 金髪にヘアバンドが目印で、どちらかというと珍しい部類のゆっくりだ。 そいつはダンボールの中に入れられていて、うまくはまっていて自力では出ることができないらしい。 そして、そのダンボールには『拾ってください』と筆文字で書いてある。 どうやらこいつ、誰かに飼われていたが捨てられたらしいな。 「おにいさん!!ありすをゆっくりたすけてね!!そしたらとくべつにゆっくりしてあげてもいいよ!!」 この癇に障る喋り方も、きっと捨てられた原因のひとつだろう。 確かに、普通の人間の感覚ならこの言動はイラっとくる。人によっては殺意すら覚えるだろう。 だが、僕は違う。僕にとってゆっくりに対する殺意など存在しない。そこにあるのは、ただゆっくりを虐待 して得られる恍惚感だ。 「あぁわかった、助けてあげるよ」 「ゆ!!ありがとうね!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりしてあげるよ!!」 都会派気取りの台詞を聞き流し、僕は家に向かうのは止めて別の道へと進む。 こいつを飼ってやることに、異存はない。しかし、このまま連れて帰ることはできない。 なぜなら、ゆっくりありすは発情すると他のことには目もくれず、他のゆっくりと交尾を始めるからだ。 交尾って言い方は生易しいな。いわゆるレイプである。 レイプされたゆっくりは、成長が不十分であれば当然蔓を生やした後朽ち果ててしまう。 僕のかわいいれいむやまりさが、こんなクズゆっくりに殺されてたまるか。 ということで、僕は永遠亭の女医にゆっくりありすの不妊治療…ではなく避妊治療をお願いすることにした のだ。 治療はたったの5分で済んだ。 ありすの両頬に親指をねじ込んで、ぐいぐいこね回すだけ。 皮を突き破り、餡子に至った指の振動に、ありすは悲鳴を上げていた。 「ゆぎゃあああああああ!!!いだい、いだいよおおおぼぼぼぼぼぼぼ!!!」 その後、傷に何か特別な薬を塗ると、傷はたちまち塞がってしまい、 「ゆううううう、すっきりー!」 と、まるで交尾の直後のように清々しい表情を見せたゆっくりありす。 僕は受付のウサギに治療費を支払うと、ありすを抱えて今度こそ帰路についた。 「ゆ!!おにいさんのおうちで、ゆっくりしてあげるね!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 適当に相槌を打つ。ゆっくりを飼うコツ、それはゆっくりの発言を真に受けず、ゆっくり受け流すことだ。 そうすることで、無駄なストレスを溜めずにゆっくりたちと長きに渡って付き合い、虐待することができる。 最近それができないやつが多くて困るよ。カルシウム足りないんじゃないのか?って思う。 いつもより45分遅れて、自宅に到着した。 玄関の扉を開けると、その音を聞いてかれいむとまりさがピョンピョン跳ねてくる。 「ゆゆっ!!おかえりなさい!!ゆっくりまってたよ!!」 「おなかすいたよ!!ゆっくりごはんもってきてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 餌をねだって僕を見上げる二匹……視界に入るのは、僕が抱えているもう一匹のゆっくりだ。 「ゆゆっ!?そのこはだあれ?ゆっくりできるこ?」 「ゆっくりできないなら、まりさたちのおうちからでていってね!!」 顔が見えていないから、こいつが誰なのかわかっていないらしい。 僕はありすの顔が二匹に見えるように、向きを変えてやった。 その瞬間、二匹の顔色が変わる。 「ゆぎゅ!?ありす!?」 「ゆっくりでてってね!!ありすとはゆっくりできないよ!!」 ある程度成長してから捕まえた二匹だから、ゆっくりありすの危険性はよく知っているらしい。 同じゆっくりであるにも関わらず『ゆっくりできない』と拒否し始めた。 「大丈夫大丈夫、こいつとすっきりしても、死なないから」 「ゆ!?」 ありすと交尾をしたら、よほど成長したゆっくりでないかぎり朽ち果てて死んでしまう。 それが他種のゆっくりの常識だ。 だが、このありすは避妊治療を施したから、交尾をしても赤ちゃんはうまれないし、朽ちることもない。 僕はそう説明をしたのだが、ゆっくりありすがどれだけ危険か今までの人生(ゆっくり生)で学んできた二 匹は、なかなかそれを信じようとしない。 「だめだよ、ありすとはゆっくりできないよ!!ありすとゆっくりするとしんじゃうんだよ!!」 「そんなことないよ!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりさせてあげるね!!」 僕の腕から飛び降りたありすは、さっそくゆっくりれいむに引っ付く。 頬を摺り寄せるのは、交尾の始まりの合図だ。 振動を与えられて、頬を赤らめるれいむだが、生存本能のほうがまだ勝っているらしくありすを拒絶する。 「ゆ゛!!ゆっくりはなれてね!!ゆっくりどっかいってね!!」 「れいむうううううっぅぅぅぅ!!そんなおこったところもかわいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」 一度スイッチの入ったありすは、どのゆっくりにも止められない。 れいむに圧し掛かって、交尾時特有の粘液を纏い、さらにはばら撒き始める。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、避妊の成果を見たいので放っておく。 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ、やめでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!! れいむっ!!れいむじんじゃうよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「おじしゃん!!れいむをたすけてあげt、ぐぎゃああああおあおあおあおあおあおあお!!!???」 「おじさんじゃなくて、おにいさんだ、と言ったら何度分かるんだ、この低脳饅頭が(笑)」 まりさをぐいぐい踏みつけるのもほどほどにして、ありすとれいむの交尾を観察する。 しばらくすると… 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、すっきりー♪」 「あ…がぅ…ゆぎゅ……」 満足げなありすとは対照的に、満身創痍のれいむ。 通常なら、れいむはこの後朽ち果てると同時に新たな生命を生み出すはずなのだが… 肝心の蔓が生えてこない。ありすの方も、不思議がっている。そして… 「ぎゅ……ゆ…ゆ?…………すっきりー♪」 あろうことか、れいむの方まですっきりしてしまった。 子供はできない、朽ち果てることもない…どうやら、永遠亭の女医の避妊治療は成功らしい。 が、今度はありすの方が不満そうだ。今までとは勝手が違うから…ではなく、生まれてきた子供も犯すつも りだったらしい。 改めて考えると、とんでもない性欲魔人だな。 とにかく、これでれいむやまりさが死んでしまう心配はないから、安心して3匹まとめて飼えるな。 あれから2週間。虐待しつつ生かしつつ、僕のゆっくりライフに変化はない。 変化があるとすれば、それは3匹のゆっくりにとってだろう。 最初、交尾しても朽ち果てないことに、れいむとまりさは喜んでいた。 一方ありすは、交尾しても相手が赤ちゃんを生み出さないことを不思議がっていた。 「ゆ?どうしてありすのあかちゃんができないの!?」 そのせいか、ありすが一方的に交尾を始めることが多くなっていった。 やはり赤ちゃんができてこその交尾なのだろう。 「まままままりさあああああ!!いっしょにあぎゃちゃんづぐろうねええええええ!!!!」 「いぎゃがががががががやめでええええええええ、すっきりー♪」 それでも、相手がすっきりするだけで、赤ちゃんはできない。 自分もすっきりしているからいいのだが、なんとなく満足できないゆっくりありす。 3日もすると、その異変はありすの精神をゆっくり蝕み始める。 「どおじてええええええ!!??どおじてありずのあがちゃんできないのおおお!!??」 交尾の最中も、ありすの声は快感を伴っておらず、どちらかというと必死に子孫を残そうと頑張っているよ うに見えた。 でも、どんなに頑張っても交尾相手がすっきりするだけ、自分がすっきりするだけ。 どんなに交尾を重ねようとも、相手の頭から蔓が生えることはない。赤ちゃんができることはない。 「どおじでえええええ!!!あがぢゃんづぐりだいよおおおおお!!!!!」 数十回の交尾の末、疲れ果てたありすは部屋の隅っこでひとり喚き始めた。 すっきりはできても、本能として『子孫を残す』という点での充実が得られないからだろう。 しかし『すっきりー♪』と交尾の余韻に浸るれいむとまりさは、そんなのお構いなしである。 9日目。ありすにとっての交尾の目的は“すっきりすること”から“あかちゃんをつくること”に完全に置 き換わっていた。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅあがじゃんんんんんありずのあがぢゃんんんん!!!!」 「ゆふふふふふうふんほおおおおおおおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 それでも、相手はすっきりするだけ。そのうち、ありすは自分がまったくすっきりできていないことに気づ いた。 赤ちゃんができない。自分もすっきりできない。そんな交尾に何の意味があるのか。 そこまで考えて、人間並みの知能があれば交尾をすることを止めるのだが、そこはやはりゆっくり。 交尾を止めることをせず、自分が満足するまで交尾を重ねることになる。 「あががががががあがぢゃんんんん!!!!ありずのあがぢゃんんんんんんっがおおおおおおあああ!!」 「ゆううううううううすっきりー♪んああああっほほほほほほほほすっきりー♪」 「いぎゃああああああああどおじでええええあがぢゃんできないのほおおお!! どぼじでずっぎっりできないのぼぼぼぼおおおおおおお!!!!!!?????」 交尾を終えるたびに、満足げに去っていくれいむとまりさ。 れいむとまりさは、自分の愛を正面から受け止めてくれている。ありすはそう思っている。 でも、ありすは全然満足できない。赤ちゃんができない。すっきりできない。 どうして?どうして赤ちゃんができないの?ちゃんとすっきりできるようにしてるのに。 どうして?どうしてすっきりできないの?今まではちゃんとすっきりできたのに。 どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? 交尾のたびにすっきりよりも遥かに苦痛が上回る。 交尾のたびに流す涙で、頬の皮はすでにくしゃくしゃだ。 交尾のたびに、満足して去っていくれいむたち。 自分はいったいなんなのだろう。 れいむとまりさをすっきりさせたくて、こんなことをしてるんじゃないのに。 相手のことはどうでもよくて、自分さえすっきりできて、相手から赤ちゃんが生まれればそれでいいのに。 どうして“それ”ができないの?今まで簡単にできた“それ”がどうしてできないの? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? そんな疑問と、すっきりできないお預け感が、ありすの精神をえぐり続ける。 14日目。ありすに劇的な変化が訪れる。 「ゆぎゃ嗚呼ああ☆あべおっろ♪あおおああ$おおあありいり!!???」 「んほほほほおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 声にならない叫びを上げて、れいむたちをレイプするありす。 いつもどおり、すっきりー♪な結果に至るだろうと思っているれいむたちは、その身をありすに任せる。 実際、れいむたちはすっきりするだけで、朽ちることはまったくない。 永遠亭の女医の避妊治療は、恐ろしいまでに完璧だった。 やはりダメだ。すっきりできないし、赤ちゃんもできない。 気が狂いそうになりながら…いや、既に狂ってしまったありすは、立て続けにれいむたちを犯し続ける。 この頃になると、もう一匹ずつ犯すのが面倒になって、3Pというマニアックなプレイが主なものとなってい た。 やはりダメだ。 「どおじでええええええええええええ!!!???」 どんなにあがいても、赤ちゃんができない。 「どおじでありずのあがぢゃんができないのおおおおおおおおおおおおお!!??」 どんなにあがいても、すっきりできない。 「ずっぎりできないのいやあああなのおおおおあああにいいいいいい!!??」 すっきりしようとすればするほど、すっきりできない悶々とした気持ちだけが蓄積していく。 ありすは、限界に達しようとしていた。そして… ブチッ! ありすの中から、何かが切れる音が聞こえた。 「ん頬青ああおあえrbなえt@あ@tbな@てんb@おあえtgじゃ!!!」 ありすが、壊れた。 中身のカスタードクリームを吐き出すことはしないが、涙・涎・粘液等など、ゆっくりが体の構造上出すこ とのできる、ありとあらゆる体液をブチまけながら、出鱈目に辺りを飛び跳ねている。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、もっと観察したいので放っておく。 「ゆ!?ありす!!ゆっくりいていってね!!」 「んびゃえおt8913ろじゃtbt-あ0あぽあ11111」 さすがに心配になったれいむたちの呼びかけにも、ありすは反応を示さない。 これは…完全に逝ったな。そう思ってありすを取り上げようとするが、その前にれいむたちがそれを阻んだ。 「おにいさん!!ゆっくりまってね!!!!」 「これからまりさたちが、ありすといっしょにすっきりするからね!!」 あぁ、そういうことね。 れいむたちにとって、ありすは“すっきりする”ための道具と化していたのだ。 どんなに交尾を重ねても朽ちない、赤ちゃんができない。 そうとなれば、あとはすっきりするための交尾を重ねるだけ。 人間で言えば“セフレ”のようなものだ。 でも、れいむたちはありすが今までまったくすっきりできなかったことに、気づいていないのだろうか? 「んんんほほほほほほおおおおおおおお、すっきりー♪」 「あががががががんぎょおおおおおおおおおおおお、すっきりー♪」 早々にフィニッシュする二匹。そして、次のありすの絶叫に、僕は自分の耳を疑った。 「和えが得荻は@絵t@q034うtq90う4t09q@0ぴっ………すっきりー♪」 今…何といった?すっきりって言ったのか? 確かに言った。ここ2週間すっきりできなかったありすが、“すっきりー♪”と言ったのだ。 次の瞬間、さらに驚くべき現象を僕は目にすることになる。 ありすの頭から、蔓が数本生えてきたのだ。 次々と実がなっていき、それは小さな小さなゆっくりの姿へと変わっていく。 そうか、やっと理解できた。れいむやまりさが赤ちゃんを作る代わりに、ありすが赤ちゃんを作ったのだ。 すっきりできない原因を排除したことで、やっとすっきりすることができたありす。 その満足そうな表情ときたら、今にも天に昇っていきそうなものだった。 だがおかしい、永遠亭の女医の避妊治療は完璧のはず。 これで赤ちゃんが生まれては、避妊治療の意味がない。 そう思った僕だったが、次のありすの行動を見て安心する。 意識を取り戻したありすは、再び発狂して辺りを飛び跳ね始める。 その衝撃で蔓はすべて切断され、赤ちゃんゆっくりは成長過程で切り離されてしまったのだ。 まだ緑色の、未熟児……これでは、「ゆっくりちていってにぇ!」などとかわいい声を発することもできな いだろう。 一方のありすは、と言うと… 「亜rht34hpつぷはいうhrぎうあg費4おあrぎおあrぎいありおおいあろいj!!!!」 一度キレてしまった“モノ”は元に戻らないらしい。 ありすは二度と“とかいは”の知性を取り戻すことはなく… 「ゆぎゅ……ゆっ………ゆっ……ふっ……」 時折、視界に入ったり音が聞こえたときだけ、ぴくっと反応するだけの…物言わぬゆっくりとなった。 れいむとまりさは、ありすのことなどすっかり忘れて別の部屋で遊んでいる。 毎日死なない程度に虐待してやり恐怖を植えつけてあるから、物を壊すことはないだろう。 「ゆ………ゆ………」 そこらへんの雑草を口に突っ込むと、反射的に咀嚼を始めるありす。 2週間前の、都会派気取りのありすの面影は……どこにもない。 …でも。 2週間まったくすっきりできなかったありすにとって、これこそが最高のすっきりなのかもしれない… あとがき 虐待スレ9の551あたりを読んで、勢いで書いてみたよ!! 酒の勢いって怖いね!! これを入れて5作ぐらい書いたけど、全部酒の勢いで書いたよ!! それじゃみんな、すっきりしていってね!! 作:避妊ありすの人
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ゆっくり Change the World(出題編2) 4KB ※ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編)の続編です。正解者が0だった為、急遽出題編2を作りました。 すいません。長月の説明不足でした。元々は解答編の1部分なので短いです。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ずる賢いゆっくり注意 のーぶるれいむはごきげんだった。 今日はれいむの退院の日。 結局記憶は戻らず、精密検査も異常がなかった(当たり前)ので、後は自宅療養ということになったのだ。 ついに理想のゆっくりプレイスが手に入る。 れいむは・・・れいむは世界を変えたのだ。みすぼらしい野良の世界からセレブゆっくりの世界へと。 走る車の窓から野良ゆっくりが見える。 くずめーりんの親子だ。 「じゃお」しか喋れないクズ中のクズ。 薄汚れたみっともないバカ面をさらして、死ねばいいのに意味もなく生きているクズ饅頭だ。 本来なら慈善活動の一環として、ああいったゴミはのーぶるれいむ様が駆除してやるところだが、今日はめでたい日。許してやろう。 寛大な自分に感謝し、せいぜいクズに似合いのみじめなゆん生を送るがいい。 迎えの車の中でれいむはご満悦だった。これから待つ自分の運命も知らずに。 ゆっくり Change the World(出題編2) 作、長月 「旦那さま、れいむ様、お屋敷につきました」 時田がうやうやしく到着をつげる。男と共にれいむは車を降りた。 「ゆう・・・すごくおおきなおうち・・ここがれいむのおうちなの?」 白々しく記憶のないふりをするのーぶるれいむ。 「はは。そうだよ。私はこう見えてもゆっくり企業の会長をしたこともあるんだ。これくらいの大きさの家、当然さ。これからお前はここで暮らすんだよ。」 「ゆゆーん。ゆっくりりかいしたよ。」 男に抱きかかえられ、れいむは屋敷へと入っていった。 「ゆゆっ、れいむさんがかえってきましたわ!!」 「れいむさんおかえりなさい。」 「れいむがかえってきたんだねー。わかるよー。」 「わふっ、わっふーう!!」 扉を開けたとたんゆっくりが大挙して押し寄せてきた。 上からゆっくりさくや、さなえ、ちぇん、もみじ。皆善良でゲスが少ない為、ゆっくりの人気ベスト10に入るゆっくり種ばかり。 みんなセレブれいむを待っていたのだ。 どうやらあのれいむ、無能のわりには人気があったようだ。のーぶるれいむは内心にやりと笑った。 どれ挨拶でもしてやるか。れいむはもみあげを上げ 「ゆゆっ、みんなありがとう。れいむうれしいよ。」 と応えた。 なぜかとまどうゆっくりさくやたち。そんなさくや達に 「お前たち気持ちはわかるが、れいむは病み上がりだ。すこしゆっくりさせてやれ。」 そう言い残し男はれいむを抱いたまま立ち去った。 「れいむさん・・・ですわよね?」 「れいむさん・・・?」 「れいむなんだけど・・・わからないよ・・・」 「わふう・・・?」 後に残されたのは得体の知れない違和感にとまどうゆっくり達だけだった。 「さあれいむ。ここがお前の部屋だよ。」 「ゆうー。すごい。」 そこにはTVで見たままのゆっくりプレイスが広がっていた。 ふかふかのソファとクッション あまあまの盛られたゆっくり用食事テーブル。 とてもゆっくりできそうなすべりだいさんやしーそーさん、じゃんぐるじむさん。 すべてが理想のままだ。 ついに・・・ついに手に入れたのだ。のーぶるゆっくりである自分にふさわしいゆっくりプレイスを。 感無量のれいむ。 「なあれいむ。覚えているか。前にセレブのゆっくり大特集なんて番組に出たこと。あの後大変だったなあ。TV局にぜひともお前を 売ってくれという電話が殺到して一部はうちにまで押しかけてきたもんなあ。」 「ゆーん。れいむおぼえてないよ。」 あくまで記憶喪失のふりをするれいむ。ちなみに視線はあまあまと遊具に釘付けである。 「そりゃあ覚えてないよな。だってお前・・・・偽者だもんな!!」 「ゆっ!それってどういう・・ゆべっ!!!」 振り返った瞬間れいむに激痛がはしる。男がれいむを殴ったのだ。 あまりの痛みに身をよじりのたうつれいむ。 「ゆうぅぅ。どうじで・・・」 あまりの状況の変化にれいむは訳がわからなかった。せっかく理想のゆっくりプレイスを手に入れたのにこんな目に。 男の顔は先ほどまでの穏やかな好々爺ではなく不動明王を思わせる険しい顔をしていた。 そう男は知っていたのだ。最初から。 れいむが偽者であることを。 (解答編に続く) あとがき いつも読んでいただいてありがとうございます。長月です。 すいません。出題編の構想の段階では皆さんが指摘されたとおり「セレブれいむ」は原種ゆっくりという話だったんですが、それだと 前々回の「ゆっくりを拾ってきた」同様簡単に解かれてしまうと思ったので、難易度を上げようといろいろ考えていたところ、気分転 換に見ていたコードギアスR2、15話のあるシーンを見て、「これだ」と思い話を変更しました。 その結果難易度が上がりすぎて正解者が0になってしまい出題編2を書くはめに。まことに申し訳ありませんでした。 新たなヒントは さくや達の感じた違和感の正体。 なぜれいむがこんなにも人気があるのか。 です。 前回と同じく自分なりの推理をコメント欄にお願いします。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
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(まりさの優しさ) せっかく昼休みにゆっくりをして幸せな気分になったのに、午後の出来事はそんな気持ちを吹き飛ばしてしまった。 あの後まりさは、Aがまりさの見ている前で窓の外に投げ捨てた鉛筆を探し、校庭を二時間も歩き回った。 やっと見つけた時にはすでに日も暮れ始め、体には生垣で引っかけてできた傷跡が。 ぴょこ、ぴょこ、と足取りも重く家路に就く。一跳ね毎に進む距離が登校時とは明らかに違う。 今朝は初めて通う学校が楽しみで楽しみで、人間ならスキップしている様な感覚で元気に跳ねていたのに。 今は俯きながらぴょんと一歩踏み出す毎にため息を吐く。 たった数百メートルの距離を歩くのに、こんなに時間がかかったのは初めてだ。 家に着いた時には既に日はすっかり暮れていた。社長の家から家政婦のおばさんが出てきた。 「あら、まりさちゃんお帰り。どうしたの、随分遅かったじゃない。」 「ゆ。おばさん、ただいま。」 「あんまり帰ってくるのが遅いからねえ、探しに行こうとしてたとこだったんだよ。」 「ありがとう。しんぱいかけてごめんね。」 「友達と遊ぶのが楽しいのはわかるけど、あんまり遅くなっちゃ駄目だよ。お母さん達が心配するからね。 あら、あんた怪我してるじゃないの。こっちおいで、手当してあげるから。」 おばさんに連れられて台所へ。おばさんはまりさの傷をタオルで拭ってきれいにし、水で溶いた小麦粉を付け 傷を覆ってくれる。水仕事で荒れたおばさんの手から優しさが伝わってくる。 おばさんの手の温もりがまりさの体の傷を癒す。傷はみるみるうちに塞がっていく。 しかしまりさの心の傷は容易には消えなかった。 おばさんが用意してくれた晩ごはんを食べ終え、庭の犬小屋で今夜も帰りの遅い両親を待つ。 まりさが一日の中で一番嫌いな時間。真っ暗なおうちの中で、心細い思いをしながら両親の帰りを待ち続ける。 普段なら歌を歌って気を紛らわしたり、その日あった楽しかった事を思い出して過ごすのだが 生憎と今日はそんな気分にはなれなかった。 しばらくして、家の前に一台の車が止まる。聞こえてきた声。大好きなお母さん達の声。 「今日も一日ご苦労さん。遅くまで仕事させて悪かったなあ。」 「ゆ!おつかれさまでした!」 「おにいさんこそ、おつかれさま!おうちまでおくってくれて、ありがとうね!」 「いいっていいって、気にすんな。どうせ帰り道の途中だしな。 明日の朝も今日と同じ時間に迎えに来るから。明日も頼むぜ。」 「わかったよ!ゆっくりきをつけてかえってね!」 「おやすみなさい、おにいさん!」 「おう。」 両親がおうちの中に入ってきた。一生懸命働いて溜まった一日の疲れも、可愛いまりさの顔を見ればすぐに吹き飛ぶ。 だからまりさは精一杯の笑顔で両親を迎える。たとえそれがカラ元気でも。 「まりさおかあさん、れいむおかあさん、おかえりなさい!」 「ただいま!ゆっくりかえったよ!」 「おそくなってごめんね。ゆっくりしすぎたね。さみしかったでしょ。」 「ううん。へいきだよ!」 両親が遅い晩ごはんを食べ終わると、三匹はお互いにぺーろぺーろと舐めあって一日の体の汚れを落とす。 それが終わったら後は寝る時間。本当は両親に遊んでもらいたいのだが、まりさは我慢する。 お母さん達は疲れているし、明日の朝も早いのだ。 親子三匹一塊りになってタオルに包まる。右の頬と左の頬に感じる両親の温もり。 両親はいつもの様にまりさに今日あった事を聞く。 「がっこうはどうだった?たのしかった?おともだちはできた?」 「おかあさんたちはしんぱいだったよ。まりさがみんなとうまくやっていけるのかなって。」 「たのしかったよ!おともだちもたーーーっくさんできたの!」 嘘。まりさがうまれて初めて吐いた嘘。両親を心配させまいとする健気なまりさの優しさ。 両親の安堵と喜びが頬を通して伝わってくる様だ。痛い。とても痛い。 「あしたもはやいからもうねようね。」 「ゆっくりおやすみなさい。あしたもゆっくりとしたいちにちでありますように。」 「おやすみなさい・・・」 (出口の無い悪夢の様な日々) 朝の眩しい日差しがまりさを現実の世界へ引き戻す。楽しかった夢の時間の終わり。憂鬱な月曜の朝。 本当ならばゆっくり達のゆっくりとした一日を祝福してくれる太陽の恵みの筈なのに、 今のまりさには現実世界の象徴である無慈悲な太陽の光が恨めしかった。 永遠に朝が来なければいいのに・・・永遠に夢から覚めなければいいのに・・・ まりさが学校に通いだして一週間が経っていた。状況は相変わらず。 まりさに対するイジメは終わらない。理由無き理不尽な仕打ちにまりさはひたすら耐え続けていた。 火曜日。まりさは皆に笑い物にされた。 なぜか自分の後ろからクスクスと笑う声が聞こえる。 なんだろう。振り返って見ると笑っていた人達は一斉にそっぽを向く。 誰もまりさと目をあわせようとはしない。 また歩き始めると、再び笑い声が。自分が笑われているのは何となく判った。 でも何で笑われているんだろう。廊下に掛けられた全身鏡で自分の姿を見てみるがどこもおかしな所は無い。 一人の男子生徒がまりさの背後に近付く。そして手に持った鏡をまりさの後頭部に近づけた。 その鏡に映ったまりさの後姿。いつの間にか紙が貼られていた。何か文字が書いてある。 まりさも平仮名なら一応読む事ができる。そこに書かれていたのは三文字の卑猥な言葉。 「ゆーっ!ゆーーっ!ゆーーーーーーーーーっ!!!!!!」 まりさは真っ赤になって貼り紙を取ろうとする。しかし手を持たぬゆっくりである。 後ろに貼られた貼り紙を取る術など無い。それでも懸命に舌を伸ばして紙を取ろうとする。 まるで自分のしっぽを追いかける犬の様に、その場でくるくる回り続けるまりさ。 「とってね!だれかうしろのかみをとってね!!!」 それを聞いて助けてくれる者など誰もいない。皆、まりさの困っている姿を見てニヤニヤ笑っている。 紙は取れない。走ってみても、跳ねてみても、壁に後頭部をごしごし擦りつけてみても取れなかった。 やがてチャイムが鳴り皆教室に戻る。まりさも仕方なくそのまま自分の机へ。 恥ずかしい姿のまま机の上に乗ったまりさ。顔を真っ赤にして俯く。 そんなまりさに手を伸ばす隣の席のA。まりさの後頭部に貼られた紙をはがす。 え、まりさをたすけてくれたの?どうして? Aが紙を自分の机に仕舞うのを見て、彼が紙をはがしてくれた事を知る。 A君がまりさを助けてくれるなんて信じられない、といった表情のまりさ。 勿論助けた訳ではない。何のことはない。教師に見付からぬ様、授業が始まる前に紙を隠しただけだった。 そして授業が終わり教師が退室すると、まりさの後頭部には二枚の紙が貼られた。 水曜日。まりさは粉まみれにされた。 この日まりさは日直をやる事になった。 もう一人の日直は隣の席、まりさをイジメる者達の主犯格A。 先生に「二人で協力して日直の仕事をして下さいね」と言われたまりさとA。 授業が終わると黒板をきれいにするのが日直の仕事の一つ。 手の無いまりさにはできない事。きっとAが一人でやるんだろうと思っていたまりさ。 「咥えろ。」 「え、なんで・・・」 「聞こえねえのか?あ゛?」 「ゆ・・・ぅ」 Aが目の前に黒板消しを差出し、まりさに咥える様命令する。 まりさが黒板消しを咥えると、Aはそのまままりさを持ち上げ黒板を拭き始めた。 「ゆ!いだい!はなして!」 「喋るんじゃねえよ。お前は黙って黒板消しを咥えてればいいんだよ。」 わざと爪を立ててまりさを持ち上げたA。尖った爪がまりさの柔らかい肌に食い込む。 更に過剰な力を掛けて黒板を拭く。黒板に押し付けられたまりさの顔が歪む。 黒板をきれいに拭き終ると、Aは黒板消しを咥えたままのまりさを窓の縁に仰向けに置く。 そしてどこからか持ってきた棒で黒板消しを叩き始めた。 黒板消しから出てきたチョークの粉がまりさに降りかかる。 目が痛い。息が苦しい。まりさは逃げようともがくが、Aの左手がしっかり押さえてそれを許さない。 「けほっ!けほっ!けほっ!」 「動くんじゃねえよ。あんまり暴れると下に突き落とすぞ。三階から落ちて生きていられるとでも思ってんのか?」 やっとAの拘束から放たれた時、まりさは上から下までチョークの粉まみれで真っ白になっていた。 まりさのトレードマーク、命の次に大事な黒い「すてきなおぼうし」も真っ白に。 まりさは泣きながら帽子のつばを咥え、壁に叩きつけて粉を落とす。 体に付いた方は、チョークの粉まみれのまりさに気付いた先生に取ってもらった。 どうしてこんな事になってしまったの、と聞かれても正直に答える訳にはいかない。 Aがこちらを見ている。仕方が無いから嘘を吐く。 「まりさね、ひとりでやろうとしたの。そしたらしっぱいしちゃった。」 「まあ、そうだったんですか。まりささんは頑張り屋さんですね。 でも時には人に頼る事も大事ですよ。人間誰でも完璧なわけではありません。当然できない事もあります。 だから人は一人でなく家族や仲間達と一緒に生活をするんです。」 「人には一人ではどうにもできない欠けたところがあるから、だから皆で助け合い補い合うんです。 お互い支えあうからこそ生きていけるんですよ。まりささんもきっと誰かの支えになれる筈。 だから困った時は人に頼ってもいいんですよ。困った事があったらクラスの皆に何でも相談してくださいね。」 まりさは先生の言葉に何と応えてよいかわからず、ただただ俯くしかなかった。 木曜日。まりさは倒れるまで走らされた。 昼休み、いつもの様にゆっくりぷれいすでゆっくりしようとしたまりさ。 廊下をぴょこぴょこ歩いていると、不意に後ろから伸びてきた腕に掴まれる。 「ゆ!なにするの!はなしてね!」 まりさを持ち上げた生徒は何も言わずに歩き出す。ゆっくりの力ではいくら暴れても逃げられない。 連れてこられたのは体育館。待っていたのはまりさのクラスの男子生徒達。当然Aもその中心にいる。 まりさは帽子を取り上げられ、体育館の床に放り投げられた。 「かえして!まりさのすてきなおぼうしをかえしてね!」 帽子を盗った生徒に詰め寄るまりさ。するとその生徒は数メートル離れた仲間に帽子をパスする。 慌てて帽子を追いかけるまりさ。ぴょんぴょんぴょんぴょん走って行く。 やっと帽子の元まで辿り着き、「すてきなおぼうしかえしてね!」と言おうとした瞬間、帽子はまた次の人へ。 フリスビーの様に帽子を投げ合って遊ぶ生徒たち。まりさはその間を必死に駆け回る。 「やめてね!まりさのすてきなおぼうしであそばないで!」 「かえしてね!まりさのおぼうしかえしてね!」 「おねがい!おぼうしかえして!それがないとゆっくりできないの!」 まりさは必死に頼み続けるが当然聞き入れられない。生徒たちはニヤニヤ笑いながら帽子を投げ合うだけ。 結局まりさは疲れきって動けなくなるまで走り続け、やっと帽子を返してもらった時には既に昼休みは終わっていた。 金曜日。まりさは唯一の楽しみを奪われた。 その日は朝から具合が悪かった。原因は校門の前にできていた水溜り。 ゆっくりは水に弱い。雨が降っていたなら学校を休むのだが、天気は快晴。まりさは普通に登校した。 何の問題も無く学校まで来たが、校門の前でまりさは立ち尽くす。 校門の前に大きな水たまりができていた。どうして・・・あめなんてふってないのに・・・ 原因は明白。まりさをイジメている生徒達がやったのだ。 今から裏門まで回ったのでは遅刻してしまう。ここを通るより他に方法は無い。まりさは意を決めて水に足を入れる。 「ゆっ!」 まりさの肌が水たまりの泥水を吸い上げる。早くしないと、ぐずぐずしてたら皮がふやけて破れてしまう。 まりさは急いで、しかし着地の衝撃で皮が破けぬ様慎重に水たまりを渡る。 なんとか無事に渡りきったが随分水を吸ってしまった。 体が重い。体の中に異物が入り込んでいる様な感覚。気持ち悪い・・・ たぷんたぷんと揺れる体を何とか引きずって教室まで辿り着く。 具合が悪い。頭がぼうっとする。人間で言ったら高熱を出している様な状態。 まりさは体の餡子を吐き出してしまいそうになるのを何とか堪える。 そして昼休み。まりさは急いで校庭のゆっくりぷれいすへ向かう。 体の外側は乾いたが、体の芯にはまだ水分がたっぷり残っている。 これを除くにはゆっくりぷれいすで太陽の光をたっぷり浴びてゆっくりするしか無い。 「ゆゆーーーっ!どうしてえええええええ!!!」 ゆっくりぷれいすの前でまりさは立ち尽くした。ゆっくりぷれいすが荒らされている。 散乱するゴミ。空き缶、紙屑、残飯、お菓子のカラ。これではゆっくりできない。 まりさのゆっくりぷれいす。大事な大事なゆっくりぷれいす。校内で唯一心安らげる場所。今では見る影もない。 まりさは泣きながらゴミを片付ける。残飯の放つ悪臭に耐えながら、ゴミを一つ一つ口で拾って遠くへ捨てる。 ようやく自分ひとりがなんとかくつろげるスペースを確保した頃には、すでに昼休みは半分終わっていた。 まだまだ周りにゴミはあるが仕方ない。まったくゆっくりできないよりはマシだろう。 まりさが目を閉じゆっくりとし始めたその時。 ドッ ゆ?なんだろう。なにかうえからおちてきたよ? ゆっくりと目を開けるとそこにあったのは・・・丸々と太ったネズミの死体。 「ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」 更に頭の上に何かが降ってくる。まりさの帽子にあたって地面に落ちた黒い物の正体はゴキブリ。 まりさは真っ青になって逃げ出す。まりさの聖域、ゆっくりぷれいす。まりさは唯一の居場所も奪われた。 まりさはとぼとぼ歩きだす。この学校にゆっくりできる場所なんて他に無い。 まりさの行き先は一つしかない。教室。まりさをイジメる生徒達のいる教室・・・ 土曜日。まりさは机を舐めさせられた。 平日と違い土曜日は半日授業。午前中さえ耐えきれば、地獄の様な一週間の終わり。 まりさは祈る様な気持で教室に入るが、当然平穏無事に過ごせる訳がない。 自分の机に上ったまりさの目に飛び込んできたのは、机一面にチョークで書かれた落書き。 机に書かれた罵詈雑言。御丁寧にもまりさに理解できる様すべて平仮名で書いてある。 まりさは静かに泣きながら机の落書きを消していく。 人間なら雑巾を使って消すのだろうが、手を持たないゆっくりにそれはできない。 舌でチョークの粉を舐めとって、少しずつきれいにしていく。 いくら雑食のゆっくりとはいえ、チョークなんか食べられる筈もない。 しかしこれしか方法が無い。気持ち悪いのを我慢して黙々とチョークの粉を舐めていく。 「ゆぎゃあああああああああああ!!!!!」 半分ほど終わった頃だろうか。まりさが突然奇声をあげて飛び上がる。 だれかがまりさの机に練りからしを塗っていたのだった。 ゆっくりにとって辛い物は毒。早く舌を水で洗わないと死んでしまう。 急いで水飲み場に向かうまりさ。しかしこんな時に限って誰も水道を使っていない。 当然まりさの力では水道の蛇口を捻ることができない。ひりひりする舌を伸ばして回そうとしてみてもビクともしない。 まりさは必死に走り回って水のある場所をさがす。 プール。駄目。今は水が抜かれている。校庭の池。駄目。周りに柵があって近寄れない。 「どうした?水が欲しいのか?」 頭上からの声。一番聞きたくない奴の声。まりさをイジメるAの声。 「黙ってちゃわかんねえぜ。まあいい。こんな事で死なれてもつまんねえしな。」 そう言うとAは近くに置いてあった花瓶を傾け、中の水を廊下に垂らす。 まりさはその水に飛びつく。何でAがこんな事をするのか解らないが、今はそんな事を考えている余裕は無い。 まりさが廊下に溜まった水をぺーろぺーろと舐めていると、自分のすぐ真後ろで大きな音がした。 ガッシャーーーン! 「ゆゆっ!」 花瓶の割れる音。辺りに響き渡る。飛び散った破片。音を聞き駆け付けた教師。 「こらあ!何やってるんだお前!!!」 大声で怒鳴られるまりさ。当然Aは消えている。まりさは犯人にされてしまった。 割れた花瓶を片付けさせられた後、怖い生徒指導の教師にみっちりと説教された。 日曜日。まりさはひとりぼっちだった。 長い一週間が終わり、やっと訪れた休みの日。学校に行かなくてもいい日。おうちでゆっくりしていていい日。 本当なら両親に遊んで欲しかった。舌で優しく舐めて慰めて欲しかった。 でも両親はいない。隣県に出張中。ダム建設予定地に住むゆっくりへの住民説明会の為、来週の週末まで帰ってこない。 ゆっくりは孤独が苦手な生き物である。だから子供をたくさんうむ。 しかしまりさに姉妹はいない。雇用主にあてがわれたおうちは親子三匹が住むのがやっとの広さ。 だから両親はまりさの妹達をうむのを泣く泣く諦めた。 それでも今までまりさの両親が共働きをできたのは、近所の小さい子供達がまりさと一緒に遊んでくれたからだった。 すぐ近くにある公園に行けば、まりさを仲間に入れて仲良く遊んでくれる人間の子供達がいる。 しかし今のまりさには近くの公園に遊びに行く事すらできなかった。 朝目が覚めて公園に遊びに行こうとしたまりさ。その目に飛び込んできたのは遠くを歩くまりさのクラスメイト達の姿。 すぐにおうちに逃げ戻ったので気付かれる事はなかったが、まりさはおうちから一歩も出られなくなってしまった。 日曜日。みんな休みの日。当然クラスメイト達も。家の外を歩いているかもしれない。 怖い。もし見つかったら。イジメられる。外に出られない。 おにわで遊ぼうか。駄目。誰が見ているかわからない。誰かに見られている気がする。 怖い。怖い。怖い。ゆっくりできない。ゆっくりできない。ゆっくりできない。 おかあさんたすけて!おかあさんたすけて!おかあさんたすけて! でも両親はいない。 夜。ゆっくりは闇を恐れる。暗闇がまりさの孤独を更に煽る。 一日中遊び回ってくたくたになるまで疲れていたならぐっすり寝られるのに。 怖くて家から一歩も出られなかったまりさ。目が冴えてしまって寝られない。 こんな時、いつもなら両親が子守唄を歌ってくれる。おかあさんの歌う優しい子守唄。 とてもゆっくりできる子守唄。おかあさんが隣にいてくれたら安心してゆっくり眠れる。 でも両親はいない。 「ゅ~~~。ゅ~~~。ゅ~~~。」 まりさはか細く鳴く。両親を呼ぶ鳴き声。 「ゅ~~~。ゅ~~~。ゅ~~~。」 ゆっくりの赤ちゃんの鳴き声。これを聞けば親はすぐに駆けつける。 「ゅ~~~。ゅ~~~。ゅ~~~。」 まりさは鳴く。両親を求めて鳴く。届く筈もないのに鳴く。聞える筈もないのに鳴く。 「ゅ~~~。ゅ~~~。ゅ~~~。」 「うるせええええええええええええええええええ!!!!!」 「!!!!!」 突然響いた表を歩く酔っぱらいの怒声。別にまりさの鳴き声を聞いて怒鳴った訳ではない。 何か気に入らない事があって発せられた言葉なのだろうが、それはまりさに向けられたものではない。 しかしまりさは自分が怒鳴られている様に感じた。 酔っぱらいはさらに何やら大声で独り言を発している。呂律が回っていない。意味不明な言葉。 しかしまりさには自分をイジメる相談をしている様に聞こえた。 怖い・・・怖い・・・。まりさは頭からタオルを被り、ぷるぷる震えながら長い夜を過ごす。 いつのまにかまりさは眠っていた。まりさは夢を見る。 楽しい夢。幸せだった頃の夢。たった一週間前の事。今では遠い昔の事のよう。 両親は久しぶりの休みを貰い、家族三匹水入らずの休日。 近所の花畑にお花見に行く。きれいに咲き誇る花々の間を三匹並んでゆっくりおさんぽ。 お昼ごはん。母まりさが帽子の中から取り出したのは、まりさが大好きなクッキー。 口一杯に頬張って「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」と笑う。 お昼を食べ終えたらおひるねの時間。暖かな風がまりさの肌をやさしく撫でる。 太陽の恵みをたっぷり浴び、幸せそうに眠るまりさを見て微笑む両親。 歌を歌い、追いかけっこをし、かくれんぼをし、ゆっくりする。 楽しかった思い出。楽しい夢。しかし、所詮は夢。いつか必ず覚めてしまう。 朝の眩しい日差しがまりさを容赦なく照らす。まりさは現実に引き戻された。 今日は月曜日。新たな一週間の始まり。終わりの無い、地獄の様な一週間。 永遠に朝が来なければいいのに・・・永遠に夢から覚めなければいいのに・・・ 家政婦のおばさんが用意してくれた朝ごはんがおうちの前に置いてある。 食べたくない。食欲が無い。まりさはそのままとぼとぼと学校へ向かう。 しばらくして普段と様子が違う事に気が付く。歩いている人が少ない。登校中の生徒がいない。 学校に着いてやっと状況を理解した。授業がすでに始まっている。まりさは遅刻してしまったのだ。 朝はいつも両親に起こしてもらっていたまりさ。盛大に寝坊していたのだった。 校門は閉まっていた。他の生徒達なら自分で開けて中に入れるのだろうが、まりさにはどうする事もできない。 学校には入れない。それに、どうせ学校に入ってもイジメられるだけだ。 まりさは開き直って学校をサボる事にした。 しかし、学校をサボってしまった後ろめたさからか、そのままおうちに帰る気にもなれない。 まりさは当てもなく町をぴょこぴょこ歩いて行く。 まりさをイジメる人達は今、皆学校の中にいる。夕方まで出てこない。まりさは今自由だ。 久しぶりにゆっくりできる・・・筈だった。イジメる人はいない。ゆっくりできるはずなのに・・・ なぜか落ち着かない。なぜかゆっくりできない。人の視線が気になる。 道行く人達。誰もまりさの事など気にも留めない。なのになぜか彼らに見られている様な気がする。 知らない人達。誰もまりさをイジメるはずなどない。なのになぜか彼らの一挙手一投足にビクビクする。 怖い・・・人間が怖い・・・ まりさは人のいない方へ人のいない方へと歩いて行き、気が付くと町の外れの原っぱにポツンと立っていた。 ここなら誰もいない。怖い人間はいない。ここならゆっくりできる・・・ 「ゆっくり・・・」 まりさはゆっくりしようとした。いつもの様に。そうすれば嫌な事はすべて忘れられる。忘れられる筈なのに・・・ なぜかゆっくりできない。 この一週間まりさが受け続けたイジメ。まりさの小さな心には余りに大きすぎた負荷。 蓄積された心の傷が既に一線を越えてしまっていたのだ。ゆっくりにとって一番大事なところを壊された。 まりさはもう二度とゆっくりできない。 まりさは目から涙を流しながら「アハハハハハハ」とゆっくりらしからぬ乾いた笑い声をあげる。 まりさは泣いた。ひたすら泣いた。 涙が枯れもう何も出なくなると、最後にぽつりと呟いた。 「どうしてまりさがこんなめにあうの。」 「どうしてゆっくりできないの。」 「まりさはなんにもわるいことしてないのに。」 「おかあさん、まりさはゆっくりだよね。ゆっくりするのがゆっくりだよね。」 「まりさ、ゆっくりできなくなっちゃった・・・」 「ゆっくりできないゆっくりなんて・・・ゆっくりできないゆっくりなんて・・・」 「おかあさん、ありがとう。ごめんなさい・・・」 まりさは歩き出した。行く当ても無く。そして二度と戻って来る事は無かった。 この町では特別珍しい事でもないゆっくりの失踪。今日もまた一匹のゆっくりが消えた。 今までに消えていったゆっくり達と同じ言葉を残して・・・ 「もっとゆっくりしたかった・・・」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」 「夢」 「悪食の姫」
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巷で話題のゆっくり。あれに関して、俺はいくつかの持論がある 一つ、「人間には人間の規則、ゆっくりにはゆっくりの規則がある」 二つ、「相手の規則を乱さない限り、それは尊重するべきである」 三つ、「相手の規則を乱した場合は、それは罰せられてしかるべきである」 四つ、「俺が関わる場合は、人間の規則を乱したゆっくりだけ」 五つ、「関わったゆっくりがどうなろうと、俺の知ったことではない」 だいたい、こんなものだ。 まあ、単純な話として、ゆっくりにはゆっくりの生活があるのだから無闇に関わるべきではない。というだけの話。 うざったいから、という理由だけで殺すのは俺の性に合わない。 しかし、人間の生活を乱し、家を荒らし、作物を勝手に盗んでいく、というところまでいくと駄目だ。 しかも、家や作物を「これは自分のものだ」などとぬかす身勝手な理屈、ゆっくりとしての規則を人間に押し付けてくる。 ならば、よろしい。相手が自分の規則を押し付けるのであれば、こちらもこちらの規則を押し付けよう。 それこそが、弱肉強食。自然界の摂理というものだろう。 そんな風に俺は考えて、この仕事をやっている おっと、自己紹介が遅れた。俺は「ゆっくり調教師」。ゆっくりに関する躾や調教を専門にしている者だ。 今日もまた、俺のところにゆっくり達が運ばれてくる。ゆっくり霊夢が二匹、ゆっくり魔理沙も二匹だ。今は薬で眠っているようだ。 今回は新たに開発した器具も用意してあるので、箱に閉じ込めるやり方とは違う方法も試せる。 箱での調教は楽なのだが、箱から出さないため、運動不足とストレスが極度に溜まるゆっくりがたまにいるのだ。 用意したものは新開発の代物なので、正式名称はまだない。とりあえず、俺は『首輪』と呼んでいる。 それは、大きな虎バサミのようなものあった。今は何かを掴もうとするように左右に開いているが。閉じれば輪となる。 ゆっくりにある程度の自由度を持たせつつ、かつ確実に拘束する器具として開発した。 今回は万力のように捕らえるだけだが、今後の発展型として、爆弾型・電気型なども考えてみている。 『首輪』は如何にして重さをなくし、かつ強力な力を発揮できるかが問題であったが、河童との共同作業によって完成した一品である。 とりあえず、四匹の経歴を渡されていた紙を見て確認。ほうほう、成程成程。 どうやらこいつらは相当悪知恵が働くらしく、作物荒らしの常習犯であるらしい。四匹はその指揮をしていたようだ。 長いこと農家を荒らしてきたが、この度有志によってめでたく捕まり、加工場送りとなった、と。 しかし、加工場でも同じ部屋にいた他のゆっくりを食い荒らしたり、食べ物を横取りしたりと横暴が目立つ。 餡子にするのは簡単だが、その前に人間の怖さを思い知らせて調教してみてくれないか、ということで俺の出番と相成ったわけか。 条件は整っている。ならば、調教開始といこう。 まず、外に通じる扉を開けておく。次にゆっくりたちを床に並べていく。 最後に、ゆっくりたちを横から挟める位置に『首輪』を置く。部屋にある柱に『首輪』から出ている縄を括り付けるのも忘れずに、と。 位置をしっかりと確認して……よし、起動! 手に持った機械を操作すると、がちぃぃんっ! と大きな音と共に『首輪』が閉まる。 首輪がゆっくりたちの身体に思い切り食い込んだ。 「ゆぶっ!?」「ゆっぐり!?」「いだいぃぃぃっ!?」「ゆ゛ゅぅぅぅぅ!!」 急激な痛みで悲鳴と共に目を覚ますゆっくり。痛みから逃れようと暴れるが、『首輪』は挟んだまま逃がさない。 鋏部分が皮に食い込み、中の餡子にまで触れているのだから、相当な激痛だろう。 ふむ、耐久性は大丈夫か。ゆっくりを潰さない程度に挟む力加減も出来ている、と。完璧だぞ、河童よ。 俺が感慨に浸っていると、ゆっくりたちはこちらに気がつき、泣きながら騒ぎ始めた。 「なにずるのぉぉっ!?」「いだいよぉ!」「どって! どっでぇねぇ!」「ゆっぐりざぜでぇぇぇ!!」 「まあ、落ち着け。少し話がある」 そう言って俺が話を始めようとすると、一匹のゆっくり魔理沙が扉が開いていることに気がついた。 「おぞと! おぞとにいぐぅぅっ!! 」 流石、ゆっくり魔理沙だ。目端が利くな。残ったゆっくりも扉に気づいて、魔理沙の後に続こうとした。 「おうぢ、がえるぅ!」「ゆっぶぐっ!?」「いだぎゅっ!?」 即座に二匹のゆっくりを上から潰すように押さえ込んだが、一匹のゆっくり霊夢はあえて逃がした。 そして、捕まえた二匹にだけ聞こえるように囁く。 「おい、お前ら。よく見ておけ」 外に出ようとするゆっくり魔理沙と、それを追うゆっくり霊夢。涙を流しながらも嬉しそうだ。 「おうぢにがえるよっ! ゆっぐりじんでいっでね! ゆっぐりじ、いいぃっぃぃっぃぃぃ!!??」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅぅ!? な゛んでぇぇぇ!? ま゛り゛ざんのながみがぁ、あ゛ぁあぁぁぁ!!??」 首輪の縄が限界まで伸びきった結果、二匹のゆっくりは餡子を撒き散らしながら、べちゃりという弾まない音と発して地面に落ちた。 いくらか遅れて『首輪』も地面に落ちる。 ゆっくりの前に進もうとする力と『首輪』の縄が戻ろうとする力が互いに引っ張り合って、身体が柔らかい方が千切れたというだけの話だ。 ある程度、自由度を持たせ、しかし行動範囲は完璧に制限する『首輪』。中々の効力だ。これならば実用化もいけるかもしれない。 これは外の世界に関する本を読んだ時、犬が逃げないように付ける『首輪』という物があることを知って作ってみたのだ。 残ったゆっくりたちを見ると、声も出さず、逃げようとした二匹『だったもの』を恐怖に固まった表情で見つめている。 「見たか? 逃げようとすると、首輪に引っ張られて、あんな風に死ぬ」 ゆっくりにも分かるよう、噛んで含めるように言葉を発する。 それがきっかけとなったのか、ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は泣き叫び始めた。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!? ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛ぃぃ!!!」 「だずげでぇ゛ぇ゛!? お゛う゛ぢに゛がえ゛る゛ぅ゛ぅぅ゛ぅっ!!!」 「お前たちは悪いゆっくりだから、ここからは帰れない」 「れ゛いむはい゛い゛ゆっぐりだよぉ!?」「な゛んに゛もぢでないぃぃ!!」 ここからは特に重要だ。「いい」か「わるい」かは既に決定していることだ。それをゆっくりたちにも分からせねばならない。 「しかし、お前たちは今も逃げ出そうとし、人の野菜を盗み、加工場では仲間を食べた」 「じらな゛い、ぞんな゛のじらない゛ぃぃ!」「お゛ぼえでな゛いよぉぉぉっ!!」 「しらを切っても駄目だ。お前たちは悪いゆっくりなんだ。しかし、まだ大丈夫だ」 「ゆ゛っ!?」「ゆゆ゛っ!?」 大丈夫という言葉に希望が見えたのか、一途に俺の言葉を待つゆっくり。 「俺は悪いゆっくりを良いゆっくりにする人だ。俺の言うことを聞けば、良いゆっくりになれる」 「いいゆっぐり!」「なる゛、いいゆっぐりにな゛りだいっ!」 嘘はついていない。何が「悪く」て、何が「良い」のかを伝えていないだけだ。 「分かった。だが、もしも俺の言うことを聞かない時はあんな風になるからな」 そう言って、外に散らばったゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙を指差す。 「いうごどぎぎまず! いうごどぎぎますがらぁ!!」」「あ゛んなぶうにな゛るのはい゛や゛ぁぁ!!」 第一段階成功。ゆっくりを調教するには、鞭と飴が必須だ。まず、鞭によって上下関係をはっきりさせる。 先に飴を与えては、間違いなく有頂天になるからだ。 しかし、鞭だけではストレスが溜まって死んでしまう。今は飴の時間だ。 「ふむ、そこまで言うのなら、良いゆっくりにしてやろう。とりあえず、ここで待っていろ」 「「ゆっぐりまっでるよ!!」」 涙を流しながら答えるゆっくりを部屋に残して、外に向かう。その際、千切れた二匹の『首輪』の縄を柱から外す。 縄があっては扉を閉められないからな。 外に出ると、二本の『首輪』を回収する。と、ゆっくり霊夢の方はまだ息があるようだった。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ」 一目見て、先は長くないと分かる。おそらく死ぬ間際の痙攣みたいなものだろう。 特に構わず、皮ごと餡子も回収する。台所で餡子をこね回していると、 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ、ゆ゛、ゆぐ!」 痙攣が激しくなって、そのまま動かなくなった。無視して、皮を除いて二匹分の餡子をまとめておいた。 今後のゆっくり用の食事としよう。 「待たせたな」 「ゆっ! ゆっぐりまっでたよっ!」「いいごにじでだよ!」 『首輪』の痛みか、恐怖のためか、まだ言葉が不明瞭だ。 「ちゃんと待ってたご褒美だ。食え」 二匹の目の前に餡子を盛った皿を置いてやる。ちなみに床には汚れてもいい敷物を敷いてある。 「なにこれ! すごくおいしいよ!」「うめぇ、めっちゃうめぇ!」 瞬く間に食べ散らかしていく。あの皿はゆっくり専用の皿とするかな。 食い終わった頃合を見計らって、立ち上がり声を張り上げる。 「さて、お前たちが良いゆっくりになるには、俺の言うことに絶対に従ってもらう!」 何が始まったのか、という顔で俺を見上げるゆっくり。規則は明確に決めないといけない。 「俺の言うことが出来たらご褒美をやる。その餡子とかだな」 「ゆっくりー♪」「ごほうび、ごほうび、うれしいなー♪」 ご褒美と餡子と聞いた途端に喜色満面のゆっくり。 「俺の言うことが出来なかったらお仕置きだ。ご飯抜きとかだな」 「ゆっくりー!?」「ごはんたべたいよぅ!」 「ついでに、発情してゆっくりするのも駄目だ」 「ゆっ!?」「いやだよ、ゆっくりしたいよ!」 ご飯が食べられない、ゆっくりしたいと騒ぎ出すゆっくり。黙らせるために最後の規則を口にする。 「もしも逃げ出そうとしたり、言うことを聞かなかったら、お前たちに後ろにくっついている『首輪』で死ぬことになるからな」 軽く『首輪』の縄を引っ張る。背中に直結しているので、嫌でもその存在と先ほどの惨劇が思い出されるようだ。 「ゆ゛うぅっぅう゛!? いうごとぎぎまずぅぅっ!!」「え゛ぐぅぅぅ! じぬ゛のはいやぁぁ!?」 第二段階成功。この後、何度か教え込んで『首輪』の危険性と柱に繋がっていて外れないことを覚えさせた。 とりあえず、首輪がある限り逃げられないことが分かれば十分である。 その日から、俺のゆっくり調教生活が始まった。 まずは単純な復唱から始める。俺の言葉を繰り返して言うという単純なものだが、鞭と飴という規則を覚えこませるのにちょうどいい。 この段階では複雑なことは覚えられないという経験則もある。 「ゆっくり」 「「ゆっくり!!」 「霊夢」 「「れいむ!」 「魔理沙」 「「まりさ!」」 「餡子」 「「あんこ!」」 「首輪」 「「くびわぁぁっ!?」」 少し乱れがあったが、順調にこなしていく。一通り復唱したら、食べ物をやることも忘れない。 こうすることで「言うことを聞く=食べ物をもらえる」という図式を植えつけるのだ。 知り合いから借りてきた飼い犬を見せる。犬は「お手」や「お座り」などの芸をゆっくりたちの前でやってみせた。 「すごい、すご~い!」「かっこいい~!」 「お前たちも犬みたいに言うことをちゃんと聞くんだぞ」 試しに「お手」は出した手に顔をすり寄せること、「お座り」は顔を伏せることとして、練習させてみたが一向に覚える気配がなかった。 「お手」「ゆっ? なにかくれるの?」 「お座り」「ゆぅ? な~に?」 「……昼食は抜きだな」「「ゆ゛ぅぅ~~!?」 何度も「あの犬みたいに出来るようになれ」と言葉をかける。勿論、俺だってそんな短期間でゆっくりが芸を覚えられるとは思わない。 ここでは「犬みたいに」という言葉に重要な意味を持たせ、「犬みたいに=言うことをきく」と条件付ける。 ちなみに俺は別に犬が嫌いなわけではない。 調教を開始し出した頃の、夜中には注意が必要だ。 「……ゆっ、……ゅゆ……!」「ゆ……っ……ゆぅ……!」 大して広くもない部屋に二匹のゆっくりを放置しておいたら、やることなど大体決まっている。 俺は音もなく、ゆっくりたちのいる部屋に近づき、耳をすませた。 「ハァハァ! ゆっ! ゆふん! ふぅ~! ゆん!」 「ゆんゆんっ。ゆっくりぃ~! 」 「ゆっゆっ! ゆっ、ゆ゙ーっ!」 「 ゆ゙うううう!!」 大層盛り上がっているようだ。しかし、初日に生殖行動はするなということを言っておいてある。 ゆっくりたちはそれを破ったわけだ。ならば、罰を与えねばいけない。 バタンっ! とあえて大きな音を立てて、扉を開ける。威圧するためと、どれだけ怒っているのかを教えるためだ。 「ゆ゙っ!? ゆ、ゆっくり!」「ゆ! し、していってね……」 突然、行為を中断させられたため、最初は入ってきた者を睨むゆっくりたちであったが、俺だと分かった瞬間、意気消沈する。 「……お前たち、言ったはずだよな? 発情はするな、と」 最初と同じように噛んで含めるように話す。俺の怒りを感じ取ったのか、慌てだす二匹。 「ま、まりさじゃないよ! れいむがゆっくりしようっていったんだよ!」「ゆっ!? ちがうよ! れいむじゃないもん!」 「黙れ」 醜く騒ぎ出そうとした二匹を一言で黙らせる。 「最初に言ったよな? 言うことを聞かない悪いゆっくりは首輪で……」 そこまで言ったところで、力を込めて『首輪』の縄を引っ張る。勿論、千切れない程度の力で、だが。 「ゆ゙ゔううぅ!? やめでぇ!?」「いだい、いだいよぉ!!」 「お前らがすることは何だ? そんなことも分からないのなら、このまま千切るぞ」 「ごべんなざいぃ! ごべんなざいぃぃぃ!!」「もうじまぜん! もうじまぜんがらぁぁっ!!」 ここで、即座に謝るのならまだ芽はある。まだ責任転嫁するのであれば、本当に千切っていただろう。 「生殖をする=悪いゆっくり」という図式がここで出来上がる。したくとも『首輪』の痛みを思い出せば、そうそう出来ないだろう。 この日を境に、ゆっくりたちが生殖をすることはなくなった。早めに調教出来て楽になったというところかな。 いくらか調教を進めていくと、『首輪』とゆっくりの皮膚が薄皮一枚分ほど一体化し、あまり痛くなくなったようだった。 勿論、引っ張れば痛いのだろうが、普段の生活や運動に支障は来たさなくなった。 もしかすると、『首輪』を己の一部分と捉えて、無意識的に痛覚などを麻痺させているのかもしれない。 ここらへんの興味は尽きないが、調教も進めねばならない。 たまに、『首輪』を引っ張っては、命令をきかせる。それを繰り返すことで身体の中の異物を意識させ続けるのだ。 「ゆ゙ぐゔぅぅぅ!!??」「や゙め゙でぇぇ!!??」 『首輪』を異物と認識させ、「異物がある=言うことをきく」という条件付けをさせる。 ゆっくりは忘れることはあっても、痛みに慣れる生き物ではない。常に鞭を意識させ続ければ、命令をきかせることも容易となる。 苦労の甲斐あってか、ゆっくりたちもかなり言うことを聞き、出来ることも増えてきた。 前は出来なかった「お手」や「お座り」も易々とこなす。 「れいむはいぬさんみたいにできるよっ!」「まりさもいぬさんみたいに、ちゃんとできるよ!」 二匹いるという環境も良かったのか、適度にお互いが張り合って刺激を与えあっている。 多くのことを覚えたり、出来たりした方のゆっくりには食べ物を多めに与える、という形を取っているので、よりそういう風になる。 ちなみに食べ物などのことで喧嘩をしようとしたら、即座に『首輪』を引っ張る。 何度も伝えるべき言葉は「わるいゆっくりは死ぬ」「犬みたいに言うことをきけ」「言うことをきいたら食べ物がもらえる」だ。 鞭と飴の対比は7対3ぐらいである。ゆっくりにはそのぐらいで十分だ。 たまには『首輪』の縄を持って散歩にも出かける。屋内にだけ居るのでは、ゆっくりのストレスが溜まっていくからだ。 近頃では俺から離れすぎないように注意しながらも、それなりにゆっくりできるようになっている。 当初は外に出ても『首輪』が怖くて、 「ごわいよぉ! がえろうよぉ!」「あるぎだぐないいぃぃ!」 と、俺の周りから一歩も動けなかったものである。 今では、『首輪」についてる縄の範囲を把握したのか、俺の足元から離れて飛び跳ねたりもしている。 無論、調子に乗ったりすれば『首輪』の警告を発して、ちゃんと戻らせる。 ここまで調教出来れば、もう十分だ。後は最後の仕上げにかかるとしよう。 続く? 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